story.72 ページ9
天堂side
何故こうも簡単に俺の手から零れ落ちるように
居なくなろうとするのか。
A「…前に比べて急激に進行速度をあげました。
恐らくその原因が…この遺伝性心筋強縮｣
小「最大酸素摂取量が8.5メッツ…。
ものの2週間で…ここまで｣
まるで…8年前の様な光景。
嫌でも思い出すみのりが空へ旅立った日の記憶。
…なぜ…俺が守りたいと思う人は
手を掴める事なく離れていくのか。
来「急いでカテ入れて血流回復させないと
いつ心筋梗塞に変わっても可笑しくないな。」
A「同感です。…てことで!!
小石川先生暫く治療に専念させて下さい。｣
小「当たり前です。
幸いにも今ならまだ完全に治せます。
…お姉さんの時とは違う。」
そう小石川先生が言って俺はある事に気付いた。
天「…もう少しでみのりの命日だから……。
だから俺らに何も言わなかっのか?」
A「…ふふっ…。そうです。
嫌でも思い出してしまうでしょ?
…だからせめて姉さんの命日過ぎるまでって…
だから佐倉ちゃんにも口止めさせてたんです。」
そう言ってAは佐倉の方を見て苦笑を浮かべた。
それは狂おしい程の優しさ。
俺達を気遣いながらも
いつ心筋梗塞に変わっても可笑しくない日々を送り
その怖さと隣り合わせながらも
自分の医者としての仕事を全うしてた
Aの医者としての真髄
そしてそのままAは俺の方を見て
困ったように笑ったんだ。
.
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みー - 感動しすぎて泣いてばっかりでした！すごいいいお話でした！ (2023年1月6日 23時) (
レス) @page49 id: a6ff73e738 (このIDを非表示/違反報告)
千晴(プロフ) - ドラマはあんまり見てなかったのですが、凄く楽しませてもらえました。ありがとうございます、！出来ればアンナチュラルの方、最後まで読みたいなと思ってきます。。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: 6cdca67beb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅは - すごく感動して涙が止まらなかったです。 (2020年3月15日 4時) (レス) id: 647663a441 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 一気読みするくらい凄く面白かったです！素敵な時間ありがとうございました(^^)出来れば2人の続きなんかを読んでみたいです(^^) (2020年3月7日 0時) (レス) id: 7a10b2b755 (このIDを非表示/違反報告)
ayuyua(プロフ) - ほんとに面白くて、毎回更新まってました！お疲れ様です！！ (2020年2月26日 23時) (レス) id: a0efaf1441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんなる。
| 作成日時：2020年2月17日 17時
