恋つづ『いつか貴方のブーゲンビリアになれるのなら』第三章

story.93 ページ31

天堂side






涙が流れた。







その涙が俺の頬を伝った。







所々よれてる字は





きっとAの涙で滲んだんだろう。









天「…ｯ馬鹿が……。
分かってたように…ｯ…こんなもん…書くなよ…」









止まらない涙を拭う事もなく








俺はこの手紙を抱き締めた。









巡る四季の中に








お前が居ないと何も意味ないだろう。







遺される気持ちは誰よりも分かってるのに







こんなもん…書いてんじゃねーぞ……







溢れた涙がﾎﾟﾀﾎﾟﾀｯ…とシーツを染めた







そのまま力無くベットへ倒れ込む









…ｯ生きろ…。







…生きてくれ……。







俺の傍から離れないでくれ…








これから何年も俺は








お前と2人で









凍りついてた8年を取り戻すように









この先思い出を折り重ねたいんだ。









ひだまりの笑顔で笑うAを









優しく抱きしめて何度でも言いたいんだ









大好きだと。









天「…ｯ…来生……小石川先生ｯ……」









俺は溢れる涙で歪む視界を睨む









.









.









天「…繋げてくれ…ｯ……」









.









どうかAの心臓を









繋ぎ止めてくれ。









.

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