恋つづ『いつか貴方のブーゲンビリアになれるのなら』第三章

キミノカケラ ページ30

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春が来れば桜が咲きます。


夏が来れば空が濃くなります。


秋が来れば木の葉が彩ります。


冬が来れば星が澄んで見えます。






私が貴方と見たかった景色を
どうか見てほしい。





そしてその四季の中に
私が落とした欠片を見つけて




その中に私を思い出して欲しい。






そこに私は居なくても
天堂先生の隣に絶対に居ます。





先生の隣に寄り添ってます。





だからこれを読んでいて
そこに居る私が冷たくなっていても




どうか…
下でもなく上でもなく隣を見てください。






きっと私は精一杯の力で
天堂先生の事を抱きしめてると思います。








…先生?





病気になって本当にごめんなさい。





嫌な記憶を蘇らせてごめんなさい。





1人にさせてごめんなさい。







先生が苦しい思いをする事になるのなら
思いを告げなければ良かったですか?







でも…私はそうとだけは思いたくないです。





わがままだし独りよがりですけど
私は天堂先生と思いが通じ合えて本当に幸せです。





だからどうか
そんな私が貴方と歩みたかった未来を









強く








気高く








確実に







凛と









優しく









暖かく









先生の瞳と心に写して下さい。








そして生きて下さい。







天堂先生と歩みたかった未来を
先生が生きて下さい。







そして思って下さい。







私の事を。







それだけで私は十分幸せです。









天堂先生が生きてる今は
私が先生と生きたかった今です。









なのでどうか








立ち上がって









未来を紡いで下さい。









天堂先生。









大好きですよ。









先生は私の最愛で









私の人生そのものでした。









天堂浬を好きになれて









本当に私は幸せでした。









若林A

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