story.89 ページ27
佐倉side
カテ室への入室を断られた天堂先生は
怒る事も無くただただ無気力そうに歩いてた
吸い込まれるように入った先は
A先生の病室だった。
佐「…ぁっ……」
部屋の前で立ち止まった先生を
不思議に思って中を見ると
そこには割れた破片が散らばる花瓶に
散乱したブーゲンビリアのお花が
皆に踏み潰されてぐしゃぐしゃになっていた。
私はそのガラス片を集め
散乱した花を1つに纏めた
天「……その花は……」
佐「えっ?…あぁ。
この花はA先生が大好きなお花そうです。
本当は植木鉢で売られてるんですけど
それでもいいからって頼まれて私が花束にして
A先生にプレゼントしたんです。｣
天堂先生が虚ろな目で私を見て
気のない声で話した。
佐「あっ…でも…
…見てください天堂先生?
この1輪だけは無傷ですよ」
そう言って私は1輪だけ生き残った
ブーゲンビリアの花を先生に見せる。
佐「飾っておかないと…。」
私はそう言いながら天堂先生を見た。
今までにないくらい
暗く朧気な天堂先生を見て私は
意を決して病室の棚を開けて
1枚の封筒を天堂先生に渡した。
.
佐「A先生からです。
…もし自分に何かあった時に渡してくれと
頼まれていました。｣
.
それはA先生が心筋炎になった
次の日にお願いされた事だった。
佐「病院の花瓶を借りて
ことお花立ててきますね。」
私はそれを天堂先生に渡して
そのまま病室を後にした。
.
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みー - 感動しすぎて泣いてばっかりでした！すごいいいお話でした！ (2023年1月6日 23時) (
レス) @page49 id: a6ff73e738 (このIDを非表示/違反報告)
千晴(プロフ) - ドラマはあんまり見てなかったのですが、凄く楽しませてもらえました。ありがとうございます、！出来ればアンナチュラルの方、最後まで読みたいなと思ってきます。。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: 6cdca67beb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅは - すごく感動して涙が止まらなかったです。 (2020年3月15日 4時) (レス) id: 647663a441 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 一気読みするくらい凄く面白かったです！素敵な時間ありがとうございました(^^)出来れば2人の続きなんかを読んでみたいです(^^) (2020年3月7日 0時) (レス) id: 7a10b2b755 (このIDを非表示/違反報告)
ayuyua(プロフ) - ほんとに面白くて、毎回更新まってました！お疲れ様です！！ (2020年2月26日 23時) (レス) id: a0efaf1441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんなる。
| 作成日時：2020年2月17日 17時
