story.86 ページ24
Aside
お昼を過ぎて満腹のお腹と
心地いい春の日差しのお陰で私は睡魔に襲われていた。
ふとベットサイドを見ると
鮮やかに咲くブーゲンビリアの花束と
退院したら行こうと約束した
温泉のガイドブック
私の顔は自然と笑みが浮かんだ。
A「ふふ…温泉かぁ…。」
楽しみだな〜。
天堂先生と行く温泉旅行。
初めてのデートにしては
凄く豪華なのかもしれないけれど
8年越しの思いが通じて
今でも実感がないくらいの片思いだったんだから
これくらいの贅沢許してね神様。
そう思いながら
咲き誇るブーゲンビリアの花瓶を持ち
中の水を変える為に私はベットから降りた。
A「君のお陰かな…?
天堂先生と通じ合える事ができたのわ。」
私は抱えた花を見て
優しく笑った。
そしてそのまま病室の出口へ向かった時
ﾊﾟﾘｰﾝ…!!と言う
花瓶が割れる音と一緒に
私の笑顔は消え去った。
.
.
A「…ｯ…!?………ｯ…ｧ……!!」
.
胸を焼かれるかのような痛み
胸を握り潰されてるような痛み
鼓膜に響くｷｰｰｰｰﾝとした音
.
言葉ではとても表せない痛みが私の体を襲った。
.
苦しいｯ…
…痛いｯ…
…熱い……ｯ…
痛い…ｯ…痛いｯ…痛い!!
.
痛みを逃したくて
身をよじらせてももがいても
痛みはひたすらに増して
息なんかできなかった
.
.
A「…ｯ…て……ど……………せ…いｯ…」
.
.
歪む視界の中
最後に目に入ったのは
鮮やかなブーゲンビリアの紫色だった
.
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みー - 感動しすぎて泣いてばっかりでした！すごいいいお話でした！ (2023年1月6日 23時) (
レス) @page49 id: a6ff73e738 (このIDを非表示/違反報告)
千晴(プロフ) - ドラマはあんまり見てなかったのですが、凄く楽しませてもらえました。ありがとうございます、！出来ればアンナチュラルの方、最後まで読みたいなと思ってきます。。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: 6cdca67beb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅは - すごく感動して涙が止まらなかったです。 (2020年3月15日 4時) (レス) id: 647663a441 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 一気読みするくらい凄く面白かったです！素敵な時間ありがとうございました(^^)出来れば2人の続きなんかを読んでみたいです(^^) (2020年3月7日 0時) (レス) id: 7a10b2b755 (このIDを非表示/違反報告)
ayuyua(プロフ) - ほんとに面白くて、毎回更新まってました！お疲れ様です！！ (2020年2月26日 23時) (レス) id: a0efaf1441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんなる。
| 作成日時：2020年2月17日 17時
