コードブルー『生きてこそ輝く命』５

フライト１７６ ページ27

藍沢side




白「A先生ｯ?!

…ｯA先生分かりますか!?」






開いた瞼をゆっくりと瞬かせ
まだ虚ろな目をしてるA先生





緋「A先生ｯ!!

分かったら手を握って下さい!!!!」






何日も待ったその歓喜の瞬間を


逃さないように


離さないように


力強く応答をかけた





藍「俺です…ｯ…藍沢です。

俺達の声…ｯ聞こえてますか??」









俺は肩を叩きながら
視線を合わせて声を掛けた







すると









ゆっくりと
コクリと首を上下に頷かせた









.









藤「…ｯ……よ……ｯしゃあああああ!!!!」





冴「A先生ｯ…!!」




橘「良く…ｯ…

…ｯ!!…良く戻ってきたｯ……!!!!」













誰もが望んだこの一瞬









目に熱いものを感じながら
俺は大きく深呼吸した









冴「…ｯ…
spo2 82%です。

抜管しますか??」








冴島からの質問に
俺はA先生に優しく声をかける








藍「…抜管してマスクに
変えます。

大丈夫そうですか??」







俺の質問にA先生は
また一つ目を瞑りながら頷いた







その様子を見た白石が
人工呼吸器の抜管の準備をして






A先生の口から
管を抜いた









A「ｹﾞｯﾎ…ｹﾞｯﾎ!!
…ｯ……ﾊｯ……ｹﾞｯﾎ……ﾊｧｯ…ﾊｧ…ﾊｧ…」









一時的に心拍が上がるが
十分想定内で









俺が酸素を10Ｌにセットし
手早くA先生の口元にマスクを当てた

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