コードブルー『生きてこそ輝く命』４

フライト１４０ ページ22

白石side



頭部外傷の負傷者を搬送して
処置室へ運び


藍沢先生を中心に処置を行う



横「藍沢先生
頭部CTです。」


藍「…頭蓋骨の骨折による脳内出血だ

急いでオペ室抑えろ
早くしないと意識回復の見込みが
無くなるぞ」



横「はいっ!!」



A「降圧薬と凝固剤
ルート増やして投与開始して」



白「分かりました」



それぞれが
別の行動を取ってる筈なのに



その行動は皆同じくただ一つの目的
目の前の命を救おうとしてる。




A「藍沢先生…

脳圧の上昇が確認できる。、

ここでバーホールだけ
済ませた方が良さそうじゃない？」





その目の前の命に
誰よりも真っ直ぐに向き合うA先生は



一瞬の隙も無く
小さな変動のバイタルサインにもぬかりが無い




藍「そうですね
血腫取り除いて脳圧を下げましょう」




緋「冴島…ｯ」



名「ドリルとドレープお願いします」




冴「…ｯ!
分かりました」



治療の順序を先を越して見極めて

必要な器具をナースに
声かける名取先生を見て
大きな成長を感じられた。



白「直ぐにオペ室に運べるように…」









ｶﾞｼｬｰﾝ!!!!








滞りなく処置が進むように
私も指示を出そうとすると後ろから
大きな音が聞こえた







.









.









.









白「ｯ……?!
A先生ｯｯ!!!!!!」









.









.









勢いよく振り返って
後ろを見るとそこには









散乱した医療器具の中で
ぐったりと倒れてるA先生の姿があった









.









そう…


人の命に『待った』は無い

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