60・好きな人の話し ページ10
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「ちからあ…お腹すいて動けない…」
縁下「あと1時間でお昼だから、がんばれ」
僕が密かに想いを寄せてる人はクラスで1番、
いや、学校で1番人気の可愛い子です。
隣のクラスの縁下がほぼ毎時間様子を見に来ているのだが、付き合ってないらしい
彼女のことを好きになったのは二年になってすぐ。
出席番号が一つ前で、眠そうに揺れる頭を見ていると幸せな気持ちになるものだ。恋とはすごい。
彼女への好意にはきっかけがあった。
それまでなんの関わりもなかったけど、恋に落ちたあの日はいつも登校する時間に土砂降りの予報だったから、家を随分早く出た。
読みたい本もあったし、予習もしたかったし。
もちろん教室には1番乗りだと思ったんだけど、
彼女、橘Aがいた。
黒の部活のジャージを着て、クラスに飾ってある花の水をかえていたのを偶然目撃した。
そのあとすぐに西谷くんが来て朝練に向かった。
西谷「Aー!GOー!潔子さん来たぞ!」
「ん!見てゆう綺麗でしょ!紫陽花だよ!」
西谷「おー!六月ももう終わるな!お前の育ててるものはなんでも綺麗!ご苦労さん!」
どうやら毎朝の日課のようだ。
その時の優しい顔が忘れられなくて、関わりもない僕はこのどうしようもない恋心で胸がはちきれそうだった。
そして彼女は人から愛される才能がある。
目つきの悪い一年がよく教室に来てたり、三年のイカツイ見た目の人もよく来てる(怖い)
僕とは真逆の、太陽みたいなところにも惹かれた
*
「あ、田辺くんもお花好きなの?」
可愛らしいぷっくりした唇が僕に向かって話しかけた
びっくりとか、照れとか、いろんな感情がこんがらがって、やっとの思いで頷いた
僕の名前知ってたんだ
やば、めちゃくちゃいい匂い
「わたしも好きなんだあ、おんなじだね!」
たった1分にも満たない短い時間
でも紛れもなく僕に向けられた笑顔
影山「Aさん!」
「あ!とびおちゃん〜!」
その瞬間の彼女の表情は、
僕が見た中で1番美しかった
きっと彼のことが好きなんだなあ
ずっと見ていた僕にはわかる
声とか、少し赤くなる頬とか、その全部が、
彼への恋心を気づかせた
橘さんの笑顔が好きだから幸せになってほしい
僕は橘さんのただのクラスメイトだからね
いつのまにか僕の彼女を繋いだ花
今月はひまわりを僕の想いと共に花瓶へ
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蘭子(プロフ) - 初月さん» ありがとうございます〜!!がんばります(=^x^=) (2020年9月1日 19時) (レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)
初月(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!更新頑張ってください!! (2020年9月1日 18時) (レス) id: 35c19a5e2a (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - いちごさん» ぎゃー!嬉しいです!コメントありがとうございます頑張れます(><)! (2020年9月1日 16時) (レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - むちゃ好きです。続きまってます! (2020年8月15日 2時) (レス) id: 490dac7e44 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - ねこさん» 温かいお言葉ありがとうございます^^!題名が、「甘い【ハイキュー】ですが、フラグ作品なので年齢登録?フラグ作品を表示する設定?をしていないと見れないかもしれないです( ; ; ) (2020年7月18日 17時) (レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2020年6月13日 1時