75・走馬灯 ページ25
私は可愛い(n回目)
ヒロインってこういう危機に直面しがちだよね
うん、仕方ないよね
仕方ないで済まないけど！
携帯も本当に今持ってないのに気づいちゃったし
こんなところで大声あげても誰にも届かないし
はあ…むなしく三人の先輩に手を引かれどこかへ歩いていく
この男達に勝てる屈曲な男子生徒でも通らないかな…
さっき女の子を見かけたけど、声かけちゃって巻き込んでしまう可能性もあるし…はあ…
もう何度目になるかわからないため息をつく
佐藤「なーにため息ついてんのお？」
「あはは」
あまり悪態ついて暴力されるのが一番最悪なシナリオ
なんとか怒らせることだけはしないよう振る舞う
あ〜、バレー部のみんなと過ごすの楽しかったなあ
え？死ぬの私？死にたくはないな
「あのお…どこ向かってるんですかあ？」
飯田「人にみつからないとこ」
「ほお…なるほど…」
中野「ここ♡人来ないからここにしよ♡」
「あはは、慣れてますね」
ああ、本当に逃げられない
机の上に放り出されて痛い、悲しい
一人が私の首あたりに顔を近づけ、体操服を捲られ相手をしてやった方が早いと思った時
佐藤「そう、大人しく喘いでね」
こういう時、たびたび自分が無力だと痛感する
お父さんが昔柔道とか、体術系を習えってうるさくてでもゴツくなるのも辛いことも苦手で頑なに拒否した
お父さん、あの時なんでもっと説得してくれなかった？そしたら今頃…いや、タラレバの話はやめようか
澤村「A！！！！！」
佐藤「うわ、バレー部じゃん」
中野「は？鍵閉めなかったの？」
東峰「先生！こっちです！」
飯田「やべえよ、逃げんぞ」
「…へ？」
菅原「大丈夫！？食われてない！？」
東峰「泣いてる！？！？」
澤村「はあ、よかった…」
状況がうまく飲み込めない、一瞬の出来事だった
あの人たちがバタバタ逃げて、先輩が来てくれて、それで
三人の体温があったかくて
「こわかったあーーーーーーーー」
先程すれ違った女子生徒がバレー部に報告してくれて校舎中を探してくれたらしい
他の凶暴な面々もついてきそうになったけど大事にならないよう三人できてくれた
先生がいるというのも、旭さんの気が利いた嘘
こうして私の体は守られ事件は無事幕を閉じた
終わると案外呆気なく、担任に報告するとすこぶる怒ってくれて、あの人たちは内申にひびくらしい
校庭に戻ると、バレー部みんなで抱きしめてくれた
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蘭子(プロフ) - 初月さん» ありがとうございます〜！！がんばります(=^x^=) (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)
初月(プロフ) - このお話めっちゃ好きです！更新頑張ってください！！ (2020年9月1日 18時) (レス) id: 35c19a5e2a (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - いちごさん» ぎゃー！嬉しいです！コメントありがとうございます頑張れます(＞＜)！ (2020年9月1日 16時) (レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - むちゃ好きです。続きまってます！ (2020年8月15日 2時) (レス) id: 490dac7e44 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - ねこさん» 温かいお言葉ありがとうございます＾＾！題名が、「甘い【ハイキュー】ですが、フラグ作品なので年齢登録？フラグ作品を表示する設定？をしていないと見れないかもしれないです（ ; ; ） (2020年7月18日 17時) (レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭子 | 作成日時：2020年6月13日 1時
