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67・及川徹という人 ページ17

私と及川さんは不思議な関係だった


一個上の、地元でもちょっとした有名人なイケメン先輩が入学初日から私のクラスに現れ声をかけられた

イケメンさんだし、って思ってついてったらバレー部で、なにをしようか迷っていた私の学生生活を色付けた


いつしか、あなたは寂しい時に抱きしめてくれる人だった。デートもするし、一緒にご飯も作るし、男女のそれもあった。

これで付き合ってない方がおかしかったのかもしれない。

でも私は弱くて、一人の人を愛せる自信がなかった。及川徹はわたしには大きすぎる太陽だった。眩しすぎた。大切すぎて付き合えなかった。



及川「もう、泣き止んだ?」



今まで通り、先輩でいてくれるとはいったけど、

今までのように会ったりできない。

わたしには好きな人がいて、及川さんはわたしのことが好き。トビオは、私のことなんて女としてはしてみてないかもしれないけど…

私と及川さんはもう会うことはない。


及川「はい、いってらっしゃい」

「ん…」


泣きじゃくる私を片手で抱きしめながら朝ごはんを手際良く準備してくれて、髪の毛も結んでくれて、洗濯物を回してくれて。

なんで私みたいなクソ女に優しくしてくれるの?



及川「あ、そういえば、これ。俺がこの家出たあとにポストに入れておくね。」

「あ…」


それはいつか及川さんにあげた合鍵

この家の鍵は5つあって。
一つはもちろん私。あと家を離れて海外で仕事をしている両親が一つずつ。仙台に住んでいる父方の祖父母にも一つ預けている。

あともう一つが、及川さんが持っていたものだった。


及川「A、俺はお前に心底惚れてるよ。多分これから先も、ずっとね。」



二人でいっぱい泣いた



はやく、学校へ行かなきゃ集合に遅刻する。

りゅうがきっと待ってるし、そのうち家まで来てくれる。はやく、行かなきゃ。




及川「じゃあ、またね。」



しょっぱいキスだった。

そんなに泣くならずっと一緒に居たら良いのに。でも及川さんが私に求めてる感情は恋愛で、わたしは友情。永遠に混ざりあえないんだと思う。



「ありがとう。」

及川「こちらこそ、ありがとう。」





それからやっぱり

及川さんがこの家に来ることはなかった。

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蘭子(プロフ) - 初月さん» ありがとうございます〜!!がんばります(=^x^=) (2020年9月1日 19時) (レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)
初月(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!更新頑張ってください!! (2020年9月1日 18時) (レス) id: 35c19a5e2a (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - いちごさん» ぎゃー!嬉しいです!コメントありがとうございます頑張れます(><)! (2020年9月1日 16時) (レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - むちゃ好きです。続きまってます! (2020年8月15日 2時) (レス) id: 490dac7e44 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - ねこさん» 温かいお言葉ありがとうございます^^!題名が、「甘い【ハイキュー】ですが、フラグ作品なので年齢登録?フラグ作品を表示する設定?をしていないと見れないかもしれないです( ; ; ) (2020年7月18日 17時) (レス) id: 11bd38cd5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘭子 | 作成日時:2020年6月13日 1時

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