８ 噂話 ページ8
Aは敏腕のメイドだ。９歳で仕事に行きたくないと駄々をこねるキルアを何度も仕事に行かせ、偏食もほぼ直させた。彼女にはキルアに関して不可能という文字はない。
二次試験を終え、第三次試験を二番手で突破したギタラクルーーーもとい、イルミは一番手のヒソカとババ抜きをやっていた。
イルミはババの入った手札をシャッフルし、ヒソカにカードの裏を見せる。
ヒソカは真剣な眼差しをすると一枚一枚、カードを摘んでイルミの表情を見るが全く参考にならないといった表情になると適当に引く。するとペアが出来たようで彼は上機嫌になると場にポイと捨てた。その様子を見てイルミは思い出したことをポツリと呟いた。
「そういえばキルアとキミの気になってるゴンって子がさ、俺ん家のメイドについて話してたんだけど」
”俺ん家のメイド”、つまりAのことである。
「？なんだい？」
ヒソカは
「Aのタイプがキミだって、知ってた？」
「･･････本当かい？」
「まぁ、正確には細身でスラッとしていて秘密めいた男、らしいけど」
一枚引くと、ペアを場に出す。ヒソカはニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべると「それは完全にボクだね」と自信たっぷりにいいのけてイルミの手札を引いた。
「モテちゃって困るなぁ･･････あっ、ババ引いちゃった･･･♣︎」
ヒソカはババをイルミに見せびらかすと、慣れた手つきでシャッフルしていく。するとヒソカの真上の天井から派手な音を立ててメイドが落ちてきた。
「噂をすればなんとやら、だね」
メイドはヒソカの背中に膝から着地するとそのまま正座で居座る。断末魔のような声が聞こえたがAは気にもとめてない。
「あぁ、その声はイルミ様ですね！私の根も葉もない噂話が聞こえた気がしまして、派手な音を出してすみません」
「かまわないよ。Aは本当に耳がいいんだね」
「お褒めに預かり光栄です」
ゆっくりとした美しい所作でお辞儀をするメイド。イルミはAの下を指差すと、「A、下」と声をかけた。
「ん？下ですか･･････？少し固いですがちょうど良い大きさです！」
「前言撤回するよ♠︎A、調子に乗ったのはボクだったよ。Aのタイプはボクじゃない」
ヒソカは死にそうな声でそう言うとAは立ち退き、ヒソカのトランプを奪ってイルミとの対戦を再開した。
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chain.(プロフ) - 七面鳥ぱんさん» 七面鳥ぱんさん！好きと言って頂いてありがとうございます😭✨全然更新できてなくてすみません💦 (2022年6月27日 20時) (
レス) id: 8c2c14010e (このIDを非表示/違反報告)
七面鳥ぱん(プロフ) - めちゃ好きです (2022年6月19日 2時) (レス) @page10 id: 54cc13708a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chain. | 作成日時：2022年5月7日 18時
