第243話 ページ4
微かに漏れた声が消えていくことは無かった
『あ...』
その小さな声を拾ってくれた死柄木さんの声が頭に響く
｢A！｣
再度、強く呼ばれる名前
不安という気持ちに霧がかかる、早くどこかへ行ってくれ
まだ少し霞む視界の中、声のした方へ目を向ける
『!?』
ああ、もう...一難去ってまた一難...
久しぶりに頭を抱えた
やっと鮮明に写った視界にいたのは、死柄木さんと...
｢Aちゃん...、なんで...君が｣
『い...ズク』
懐かしい緑のもさもさ頭の彼と、目が合う
嫌な空気が出来上がってしまった
私もイズクもお互いに目を逸らさない
正直、私は逸らしたくて仕方が無いのだが、イズクの空気がそれをさせてくれない
『...会いたく...なかったよ』
死柄木さんは何も言ってくれない
この人が喋ることによって、全てが変わるというのに
こんな空気も、簡単に壊せてしまうというのに...
｢なんでこんなとこにいるんだよ...！皆探してるのに...！！｣
そんな顔しないでよ、私はあなた達の顔さえ見たくなかったの
『探さないでよ...、かっちゃんから聞いたでしょ...もうそっちには戻らない...
これ以上、私に関わろうとしないで...』
私の前に現れないで
『私は...、あなたたちまで殺したくないの』
だから...ねえ、早く諦めて
｢...までって、どういう意味...!?｣
嫌に冷静な私とは対照に困惑した様子で、そう言うイズク
『そんなに驚くこと？...みんな同じようなことをしてるのに』
人を蹴落として、自身は上へ上がり続ける
やってることは、一緒でしょ？
蹴落とし方が違うだけじゃない
｢でも...それは違うじゃないか...、｣
『何も違わないよ、あなたの幸福のせいで不幸になってる人なんてたくさんいるでしょ？』
ああ、本当はこんなことなんて言いたくないんでしょ？
でも、早くいなくなって欲しいからこんなことを言うんでしょ？
もう、関わって欲しくないから...私は...
『自分が幸せってことは、誰かが苦しんでるってこと...
まさか、今まで目を逸らしてたわけじゃないでしょ？
あなたは少し前まで苦しむ側だったんだから、それとも...
自分が幸せになれたら、もう周りのことなんてどうでもいい？？』
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ペンドラー(プロフ) - ひるたさん» お久しぶりです！読んでくださってありがとうございます！ミニキャラはお気に入りの絵師さん等の絵柄を真似して描いてみるといいですよ！そのいくつかの中からご自身にあったものを選んで極めると楽しいです！ (2019年11月13日 7時) (
レス) id: 4520c74fe9 (このIDを非表示/違反報告)
ひるた - 神ですね。相変わらずの。 お久しぶりです。ひるたです!みにキャラのコツを教えていただきたいでs((( (*ﾉ´□`)ﾉ お願いします！ (2019年11月12日 23時) (レス) id: 5874f3a350 (このIDを非表示/違反報告)
ペンドラー(プロフ) - ユルルルークさん» ありがとうございます！今度時間が空いたら夢主のイメ画とか描いてみると思うのでそちらも見て頂けたら嬉しです！ (2019年8月25日 13時) (レス) id: 4520c74fe9 (このIDを非表示/違反報告)
ペンドラー(プロフ) - ぎるさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！夏休みが終わるまでには更新できるようになると思うので、早く終わるように頑張ります！！ (2019年8月25日 13時) (レス) id: 4520c74fe9 (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク(プロフ) - 絵がすんごい可愛いｯ!! (2019年8月25日 13時) (レス) id: ac46a20481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペンドラー | 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月10日 19時
