まもりたい (ページ31)

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雛side

雛『好きなところ見に行ってもええよ』

亮『うん！たぁくん、おててつなごー？』

忠『いいよ。どこからみる？』

亮『あっち！』

忠『あ、走ったらあぶないよ。
どうぶつさんはにげへんからゆっくりいこ？
走ったらどうぶつさんがびっくりしちゃうよ』

亮『そっか、わかった！』

たぁくんは亮の身体のことをよく理解してる。
いつも心配してくれる。
私だったら走ったらあかんって怒るところを
たぁくんは全く怒ることなく、
亮が納得するように話してくれた。
さすがやな、、たぁくんは。

裕『カメラマンに徹するわ』

雛『壊さないでね』

裕『大丈夫や！任せろ！』

2人で手を繋いで歩く姿は、可愛くて
前から人が来たり騒ぐ大人が近づいたりすると
さりげなく亮を守るようにして歩くたぁくんに
成長を感じていた。
いつもは亮ばかり見ていたから、
たぁくんを見ることがなかった。
いつのまにかこんなに大きくなった。

亮『ぱぱー！ままー！おなかすいた！』

雛『何食べたい？』

亮『やきそば！』

雛『たぁくんは？』

忠『ぼくはなんでもいいよ。』

裕『レストランあるやん、行こうや』

幸いにも人はほとんど居なくて、
店に入ってすぐ席に座れた。
メニューにはさすがに焼きそばはないが、
オムライスがあったため、
亮は即決オムライス。
たぁくんはまだ悩んでるみたい。
あまり外食することないもんね