まもりたい (ページ27)

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裕side

裕『ごめんな、隆平くん。
たぁと話させてくれへんか？』

隆『たっちょんをなかせたらゆるさへん』

裕『うん、わかった。』

隆『たっちょん、大丈夫？』

忠『っ、ごめんなさい！ごめんなさい！
お兄ちゃん、するからゆるしてください！
わがままいわへんから、いい子にするから
きらいにならないで、、くださいっ、』

たぁは俺の足にすがり付いて
そう言って謝った。
謝るのは俺らの方やって分かってるのに
言葉が出なかった。

雛『たぁくんはもういい子やから、、、
わがまま言ってもええから、、、
だから、ままとぱぱのところにおって？』

忠『っ、、ええの？』

雛『うん！たぁくん、ごめんね、、、』

たぁを抱きしめて3人で泣いた。
後悔しても後悔しきれないほどに
たぁには酷いことをした。
その時間は取り戻せないし、
あの時に戻れないけど、
これからたぁに尽くしたいと思う。
お兄ちゃんやなくて、たぁと接したいと思う。

隆『たっちょん！あそぼ！』

忠『うん！』

するりと俺らの間から抜け出して、
満面の笑みで隆平くんと駆けて行った。
たぁはこんなに笑う子なんやな、、、
こんな可愛い笑顔なんやな、

隆母『これ、よかったら持っていってください
親なら責任もって幸せにしてあげてください
たぁくんをたぁくんとして愛してください。』

隆平くんままがくれたのはアルバム。
中を見ると色んなたぁが写ってた。
入学式から始まり、公園で遊んでるたぁ、
お絵描きしてるたぁ、笑ってるたぁに
友達に囲まれてるたぁ。
俺らの知らないたぁがたくさんいた。