まもりたい (ページ26)

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雛side

隆母『お茶でもどうですか？』

隆平くんのお家にお邪魔してる。
とても綺麗な部屋で掃除が行き届いてる。
ふと、目に付いた壁の絵。
女の人と男の子が二人。

隆母『これ、たぁくんが描いたんですよ。
家族の絵を描く授業があって、
たぁくん、描けなかったみたいなんです。
それでうちの隆平と先生の提案で
好きな人の絵を描くことになって
私と隆平を書いてくれたんです。』

家族の絵が描けなかったたぁくん。
ずっとひとりぼっちにしてたから。
思い出せないくらいに、
寂しい思いさせてしまってた。

隆母『これもたぁくんの手作りですよ。
たぁくんはとても器用なので
いつも上手に作ってくれるんです。
学校も楽しいみたいで、
毎日学校のこと話してくれるんです。』

私の知らないたぁくんの話をする
隆平くんままが悪魔に見えた。
このままやとたぁくんがとられる。
そう思った。

裕『たぁはどこにいるんです？』

隆母『奥の部屋で遊んでますよ。』

裕『たぁ！』

忠『え、、、？なんで、おるの？』

私たちを見るなり驚いた顔をしたたぁ。
すぐさま隆平くんがたぁの目の前に立った。
たぁを守るようにして。

隆『っ、たっちょんをいじめないで！』

こんな小さい子がいじめって思うんやもんね、
私たちのしてたことは最低なことや。
やり直してもたぁくんの心の傷は消えない。
たぁくんを幸せにしたい。
罪を償いたいのに、、、