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とは言ってもさすがに捜す場所すらわからなくなってくる。
学校付近、自宅付近、駅付近。いったい美波は何処にいるの？
駅前は平日の夜だというのに、いつも人に溢れている。この中に美波がいたとしても捜すのは困難だ。歩きながらキョロキョロと辺りを見て回る。
時々似た人を見つけて人違いを繰り返した。
｢すみません……人違いです｣
変な奴って視線を投げかけられることにも慣れ始めた。
少し休憩しようと時間を確認すると２１時を回っていた。
あちゃ―、また怒られるなぁ。
ベンチに腰掛けて溜め息をつく。
きゃはは！と、地べたに座って溜まっている若いグループが視界の端に止まった。
あれ？
後ろ姿に見覚えがある。クルクル巻き髪で派手な服装。
その後ろ姿が美波っぽくて恐る恐るそのグループに近寄ってみる。
さすがにいきなり声をかける勇気なんてなかった。
自販機で飲み物を買いながら、美波っぽい女の子を正面から確かめる。
するとやっぱり美波だった。
｢美波っ！｣
｢え？ ……A｣
私の顔を見た美波は、困惑した表情を浮かべて視線を逸らした。
｢おばさん、心配してたよ｣
美波と私は近場にある公園に来て、ベンチに座ると美波との間には微妙な距離が空く。
｢……A、門限大丈夫なの？｣
｢う〜ん、さぁ？｣
｢さぁ？って、Aこそおばさんに心配かけてんじゃん｣
苦笑いでそう言われた。
手持ち無沙汰なのか、美波は髪を指に絡めて弄る。
｢私は理由があるもん｣
そりゃあ門限に厳しいお母さんだから、きっと怒られるだろうけど、私にも門限を破る理由がしっかりとある。
お母さんはそれでも怒ると思うけど、私は後悔しない。
友達が心配だったからだもん。
｢……家帰らないの？｣
｢帰るわよ…そのうちね｣
そのうち……か。
｢Aには黙ってたけど……｣
沈黙を破る美波の横顔が、私には寂しそうに見えたのは気のせいか。
｢うちって共働きだから、夜こうして遊びに出てた。気の知れた友達と遊びまわるの楽しいし。家に帰らなかったのは今回が初めてだから、だから親は気づいただけで別に心配とかじゃないよ｣
｢美波……｣
｢今まで私が家にいなくても気づかなかったんだし。 それに楽しいよ？みんなでわいわい騒いで、適当に遊び飽きたら誰かの家に泊まればいーし｣
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ゆきんこ(プロフ) - ももさん» ももさま！コメントありがとうございます😭🙏 あまりコメント頂けないので面白くないんだろうなって思ってたのでとても嬉しいです😆 最後まで楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2022年3月19日 9時) (
レス) @page38 id: aab9c47478 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 恋の始まりのキュンをいただきました(^^)くーっ！続き楽しみにしています。 (2022年3月18日 23時) (レス) @page39 id: 32975d39fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。さーーーん！！コメントありがとうございます😆待ってたって言葉が嬉しいです！！ありがとうございます😊頑張ります♡♡ (2022年3月10日 9時) (レス) id: aab9c47478 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - こんにちは！待ってました、🧡さん！更新楽しみにしてますねっ！ (2022年3月10日 7時) (レス) @page6 id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年3月9日 23時
