ガバガバエゴイストとあそぼう！【d!】【男主】 (ページ31)

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VDから逃げたいお料理男子ページ31

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「バレンタインなんかただの平日って言って言い逃れしてきたのになんで今回休日なんですか(全ギレ)」

目の前にあるのは市販のチョコレートと、今回作るための材料たち、そして料理器具。
メンバーの中でも自炊派であり、美味い飯と言えばよかとと言われる彼にとって地獄であった。

「明日バレンタインやん？」

「せやな」

「なんかこう…日頃お世話してる俺にチョコは…」

「きっしょ………ないです」

「………………ショッピくん？ん、お疲れ。…急なんやけどな、今度からデスノートの編集はよかくんが」
「ハーイ！！！！！！！作りまーす！！！！！！！」

「宜しい」

「クソがよ………」

こんなやり取りがあって本日作ることになったのだが。
特筆するべきことは……ショッピから流れたのかメンバーにチョコを強請られた所だろうか。それは「オメーら今日中に来れるんけ？」という一言で収まったものの、受け取りに来れる暇人達はもう既にリビングでスタンバイしている。

日曜の朝に成人男性がエプロンをつけてチョコを作る絵面とは。

至ってシンプルにカップケーキを作り、チョコを混ぜ込んだホイップクリームやらデコレーションをして完成。ちなみに甘味苦手勢にもこの仕打ちである。
手際よく作る姿に目をキラキラとさせる者や、悪戯しようと忍び込んで叩き出される者。勝手にゲームを漁って遊び始める者や大人しく本を読む者や自室のアダルト本なんかを探して蹴られる者。十人十色と言えば聞こえは良いが裏を返せばただの騒がしい空間であった。よかとはAV派である。

「おまちどぉさん、食ったら帰れよガキ共」

「誰がガキやねん！！！」

「トントンやろ？ゾムやろ？コネシマやろ？ショッピやろ？エミちゃんやろ？この五人やな」

「全員で草」

ことりと置かれた皿に乗った可愛らしいデコレーションのカップケーキに一同「おぉ、」と声を漏らす。
得意げにしながらも本人もエプロンのまま座り、一つを遠慮なしに鷲掴みにして齧った。もふりとした食感と甘ったるいクリームに上手くいったと自己採点しながら食べろと目で促す。

各々カップケーキを好きに弄び(主にゾム)食べていく様はかなり地獄なのではと思いながらも黙々と食べていた。成人男性集まって何してんだよ馬鹿野郎。

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