ガバガバエゴイストとあそぼう！【d!】【男主】 (ページ2)

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ハロー！低気圧ボーイページ2

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「…………え、遅ない？」

そう言ったのはコネシマ。ぼそりと呟いたはずの声はマイクが綺麗に拾っていた。特に不機嫌ではない。
むしろ逆。動画初参戦＿と言っても声は出さないらしいが＿のとある人のコネシマ的尖りに少し上機嫌である。
拾われた言葉は確かに皆気になっていたことで、撮影直前であるのに通話にも入ってきていない。会話という名の外交を行いながらやるスタイルであり、NPC役とはいえプレイするのだから彼としても状況把握はしておきたい筈なのに。

「あー…まさかな…ちょっと待ってな、確認するわ」

参加者であり幼馴染みでもあるトントンは何か察したらしく、かちゃかちゃとキーボードを叩く音が聞こえる。
メンバーの殆どは疑問符しか出ていなかった。
大半は中身…本人に会ったことはあるが彼の居住地からは遠い。ただ遊ぶだけでもトントン宅に一泊する。

「あッ、う〜〜〜〜わ…ほんまにまさかとは思っとったけど……」

何か面倒なことになったらしい。

今ので待ち時間の話題が出来たと言わんばかりに通話内でざわつく。え、やらどういう事なん？などなど色んな声が混ざりあって最早聞き取れない状況。ちょっと抜ける、とだけ言って通話から出たトントン。

「どうしたんやろうなぁ。彼奴」

オスマンのその言葉をきっかけに、話題は遅刻理由の予想で持ち切りになる。主に上がったのは以下のもの。

寝坊、女、急用、そしてド忘れ。

寝坊と急用ならわかる。
女推しはコネシマ、ド忘れ推しは意外にもグルッペン。グルッペンはトントンの次に付き合いがあるらしい。とはいえ他のメンバーより早めに顔合わせをした程度であり、グルッペン自身もなんとなくで推してるとか。
コネシマはただの尖りを求めて。鬱やないんやから、としれっと過去の尖り散らかした鬱を軽くいじりながら待つ。
撮影予定より15分は過ぎているので最早全員雑談モードであった。

5分後。
呆れを体現するかのような溜息と同時に入ってくるトントン。
グルッペンが参加について聞くと、「準備するからちょっと待ってって言っとったで」と返すトントン。

そして更に10分後。
やけに眠たそうな彼……Aこと、"よかと"は欠伸と共に通話に現れた。
一瞬静まり、グルッペンが「遅刻理由を話して、どうぞ。」と声をかけた。

「え、普通に寝てただけやけど……？さっき起きたわ」

さも当たり前かのように堂々と言うよかとに場は罵倒(という名の弄りと爆笑)が始まっていった。