キズナ【イナズマイレブン】 (ページ8)

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トモダチ08 ページ8

気付いたら彼女に向かってそう言っていた。もちろんAは何のことかわからずに困ったように首をかしげる。

「……うん？」

「……ちゃんと、頼ってよ」

「………えっと？」

「困ったことがあったら相談してほしい。悩みがあるなら言ってほしい。…聞くだけになっちゃうかもしれないけど、俺も俺なりに全力で考えるから。だからーー」

「もっと、頼って？」そう言いながら、優しくAを抱きしめて手をぎこちなく動かして頭を撫でる。

こんなことをしたことがないリュウジの心臓はこれでもかというほど早鐘を打ち、�
を朱色に染める。そしてまた、わけもわからず目を白黒させているAも今の状態を悟るや否や耳を赤くした。

「リュウジだけじゃない」

そんな恋愛チックな場面だったが、唐突に第三者の声が聞こえてリュウジがバッとAから離れた。どうしようどうしよう…とパニックになっていたAにとってはその声は神の救いの手……ではなく声であっただろう。一方でリュウジは慌てて自分から離れたのに、どこか物足りなさを感じていた。

Aとリュウジが声のした方を見ると、2人よりも先にお化け屋敷に入った玲名、タツヤ、晴矢、風介が勢ぞろいしていた。若干晴矢がぐったりしているように見えるのは先ほどのお化け屋敷のせいだろうか。

そんなことを考えていると、再び玲名が口を開いた。