キズナ【イナズマイレブン】 (ページ1)

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トモダチ01 ページ1

「で、何がどうしてこうなった」

困惑したように呟くAの頭上を楽しそうな悲鳴をあげてジェットコースターが通り過ぎていく。彼女は今朝の慌ただしさを思い出していた。

朝、いつも通りに起きたAが居間に行くと、なぜか全員フル装備でAのことを待ち構えていたのだ。そしておはようと言う間もなく「遊園地に行くから準備して！」と彼女を出てきたばかりの部屋に押し戻してドアを閉められた。

訳もわからず小さめのリュックにお金やらなんやらを詰め込みドアを開けると、今度は手を引っ張られてバス停まで走りーーといってもお日さま園のすぐ近くにあるのだがーー息を整える間も無くバスに入れられて、玲名に呼ばれてみんなに続いて降りたら、そこは玲名と行ったことのある遊園地だったといわけだ。

Aはすうと息を吸い込み、もう1度言う。

「なぜこうなった。説明求む」

「いいじゃない、たまにはみんなで遊びに行くのも」

「遊びに行くような気分を感じられなかったんだけど」

ジトッと玲名を見ると、ニコリと微笑まれた。しょうがないなあというようにため息をつくと、

「最初、なに乗る？」

と聞いた。割とウキウキしている晴矢は全員に問いかける。

「やっぱ遊園地といえば！？」

「「「ジェットコースター」」」

「「お化け屋敷」」

人数はジェットコースターが多いが、見事に２つに割れた。ちなみにジェットコースター派がタツヤ、リュウジ、玲名。お化け屋敷派がAと風介だ。

「いやジェットコースターだろ普通！」

少し慌てたようにジェットコースターを推す晴矢。

「あれれ～もしかして晴矢、怖いのー？」

「んなわけねーだろ！とにかくジェットコースターで決まりだっ！」

Aがからかうと、早口にまくし立てて1人歩き出してしまった。そんな晴矢を見るとみんな顔を合わせてクスリと笑い、晴矢を追いかけた。呆れ顔の人も数人いたが。

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