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奨side
木全くんに呼び出され、ベランダまで移動した。
正直、Aをあの場に置いていきたくは無かった。
俺の目の前でAに思わせぶりなことを言う奴がいるからだ。
しかし、あそこで断って雰囲気を悪くしても嫌だから木全くんについて行くことにした。
少し前に川西くんに「碧海のことは俺が見張ってますので安心してください！」と言われたのもあるが。
「ごめんなさい、急に呼び出して」
申し訳なさそうな顔の木全くんに「大丈夫」と言う。
本音を言うと「本当だよ」と言い返したかったが、それはグッと堪える。
「奨さんのこと、祥生から色々と聞いていたんです。
近づいたら危険だけど、それでも近づきたくなる魅力があるって。
奨さんにハマりそうって言ってたんです。
だから、どんな人だろうってずっと思ってたんですけど、意外と普通だなって思ったんです。
祥生が奨さんにハマって、あんなに悩んでる理由が分からないんですよね。」
木全くんの話を聞いて、どんな風に反応すれば良いのか分からなかった。
なんでこんな話をしたんだろう。
俺を傷つけるため？俺を困惑させるため？
だったら俺の今の反応は木全くんの望み通りだろうか。
色々考えていたが、乾いた笑い声しか出てこなかった。
「お2人さ〜ん！
そろそろ戻ってきてもらってもいいですか？」
川西くんに呼ばれ、モヤモヤした気持ちのままみんなの所へと戻る。
日付が変わる間近という時間となり、パーティーはお開きとなった。
金城くんたちの事務所から送迎車が来ており、俺ら以外は皆その車に乗っていった。
俺らは電車で帰る。
駅までの道中、何を話せば良いかが分からず、お互いに無言だった。
あの数時間の間にも色々なことがあったからなと1人で納得していた。
Aと一緒にいて、気まずいと思ったのは初めてだな。
しかし、俺にはこの沈黙を破る術も、この空気を変える術も、何もかも持ち合わせていなかった。
急に「Aを失うのでは？」という不安に駆られた。
そんなことを考えても仕方がないのは分かっている。
しかし、俺の制止は一切無視で、ネガティブな感情が膨らんでいく一方だった。
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プルメリア(プロフ) - ささん» 2作とも読んで頂きありがとうございます！ 嬉しいです！ こちらの作品優先にはなりますが、どちらも更新お待ちいただければ幸いです！ (11月7日 20時) (
レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 二つの作品一気に見ました☺️どちらもとても面白くてこれからも楽しみにしてます🎶 (11月7日 17時) (レス) @page19 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 3yjxQciJV7r5zPBさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて大変嬉しいです！ 続きをお待ち頂ければ幸いです！ (11月5日 23時) (レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
3yjxQciJV7r5zPB(プロフ) - すごく面白いです！続きが気になります！ (11月5日 23時) (レス) id: de847680fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年11月1日 11時
