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祥生side
今夜も眠れなくてスマホをいじっていた。
しかし、昨日と違うのはAと奨さんが昨日のような行為をしていないということ。
奨さんがリビングへとやってきた。
今日は服を着ていて謎に安心した。
そして、昨日よりもかなり早い時間だった。
「祥生くん、やっぱり眠れないの？」
俺が頷くと「そっか」と優しく笑って俺の隣に座る奨さん。
反射的に少し距離を取ろうとする俺に、奨さんは「何？離れないでよ」と余裕に満ちた笑みを浮かべていた。
「眠れないならさ、ちょっと耳貸してほしいんだけど。」
特に断る理由もなかったので「はい」と答えた。
昨日とは違い、ただただ寂しそうな顔をしていたのは気になるところだけど。
「実はさ、Aに浮気されちゃってさ。
相手は昨日言った大学の後輩。
2人は同じ会社で働いてるんだけど、そこで飲み会があってさ。
その後輩が見張ってるから浮気とかそういうのは大丈夫だろうと思って送り出したんだよ。
そしたら、そいつが自分の家にAを連れ込んでそういうことになって。」
「それってホンマの話なんですか？」
内容に驚き、奨さんの話を遮って発言してしまった。
昔、似たような体験をしたので、他人事とは思えなかった。
「うん、残念ながら本当の話だよ。
ご丁寧に証拠まで残してくれたから。
でもね、それだけで終わらなかった。
昨日、Aから少しだけそいつの匂いがしたんだよ。
何をされたかは分からない。けど、やましいことをしていたんじゃないかなって思ってる。
怖くて聞けないんだけどね。」
こう話す奨さんの顔は悲しそうで、苦しそうで、なんというか一切の余裕がなさそうだった。
会って2日目だけどこんな奨さん、初めて見た。
だからといって奨さんに幻滅したとかそういうのは一切ない。
むしろ、壊れやすい大事なものを守りたいという気持ちになった。
衝動に駆られ、奨さんを抱きしめていた。
奨さんがボロボロになって壊れないように。
「祥生くん、急にどうしたの？」
奨さんの言葉に「分かりません」と答えることしかできなかった。
自分の気持ちが分からないのに、それを言語化できるわけがなかった。
奨さんと一緒にいると調子が狂う。
しかし、もっと色んな奨さんを知りたいと思っているのもまた事実。
自分の中で奨さんが"特別"になりつつあることを自覚した。
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プルメリア(プロフ) - ささん» 2作とも読んで頂きありがとうございます！ 嬉しいです！ こちらの作品優先にはなりますが、どちらも更新お待ちいただければ幸いです！ (11月7日 20時) (
レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 二つの作品一気に見ました☺️どちらもとても面白くてこれからも楽しみにしてます🎶 (11月7日 17時) (レス) @page19 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 3yjxQciJV7r5zPBさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて大変嬉しいです！ 続きをお待ち頂ければ幸いです！ (11月5日 23時) (レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
3yjxQciJV7r5zPB(プロフ) - すごく面白いです！続きが気になります！ (11月5日 23時) (レス) id: de847680fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年11月1日 11時
