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祥生side
Aと奨さんは自分たちのベッド、俺はソファの上でブランケットを借りて寝ることになった。
寝つきが悪く、意味もなくスマホをいじっていると2人がいる寝室の方から声が聞こえてきた。
Aの甘く艶やかな声、荒い吐息、ベッドの軋む音。
聞きたくない。
自分の好きな人が他の男に気持ち良くされている声なんて聞きたくない。
俺はイヤホンをつけて、音楽アプリからアップテンポな曲を流した。
その行為が終わったのか、流している曲以外の音が聞こえなくなった。
その次にはシャワーの音が聞こえてきた。
Aか奨さんのどちらかがシャワーを浴びているんだなと勝手に想像してみる。
シャワーの音が急に止まったかと思えば、次はリビングのドアを開ける音がした。
ドアの方へ視線を向けると、上半身は服を着ておらず、肩にバスタオルを掛けただけの奨さんと目が合った。
奨さんはすぐに目を逸らすと、キッチンで水を飲んでいた。
奨さんは顔の彫りが深いタイプのイケメンで、筋肉も仕上がっているので、絵になるなと思って眺めていた。
そして、俺の中ではある感情が芽生えていた。
奨さんは確かに魅力的だけど、近づいたら身を滅ぼすのではないかと錯覚するような危険な要素を感じ取れる。
それこそ麻薬みたいな感じ。
奨さんを見続けてはいけない、そんなことは分かっている。
しかし、何かに取り憑かれたように目が離せずにいた。
「ん？祥生くん、どうしたの？」
奨さんが段々と近づいてくる。
"逃げなきゃ"と本能が言っていたが、遠くへ逃げるのも不自然かと思い、その場に留まることにした。
奨さんが隣に座ることで物理的な距離が一気に縮まる。
俺は奨さんから少しだけ離れる。
「あ、ごめんね。
自分の家だから気抜いちゃった。
祥生くんがいるのに。
次からはちゃんと服着るからね。ごめんね。」
奨さんは申し訳なさそうな表情をしながら、俺にマウントをとるような目をしていた。
バカにされているのは分かってた。
だけど、奨さんの顔から目が離せなかった。
「今日は遅いからもう寝な。おやすみ。」
奨さんはソファから立ち上がり、寝室へと戻っていった。
奨さんがいなくなってからも、胸がザワザワしたままだった。
自分でもよく分からない感情。
奨さんに近づくのは危険、今すぐにでも離れなきゃいけない。
だけど、奨さんをもっと見ていたいとも思っていた。
恋愛感情とは違うが、奨さんの存在が俺の頭と心の中を埋めつくしていった。
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プルメリア(プロフ) - ささん» 2作とも読んで頂きありがとうございます！ 嬉しいです！ こちらの作品優先にはなりますが、どちらも更新お待ちいただければ幸いです！ (11月7日 20時) (
レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 二つの作品一気に見ました☺️どちらもとても面白くてこれからも楽しみにしてます🎶 (11月7日 17時) (レス) @page19 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 3yjxQciJV7r5zPBさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて大変嬉しいです！ 続きをお待ち頂ければ幸いです！ (11月5日 23時) (レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
3yjxQciJV7r5zPB(プロフ) - すごく面白いです！続きが気になります！ (11月5日 23時) (レス) id: de847680fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年11月1日 11時
