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「ただいまー！」
ドアが開く音と奨くんの少し張った声が聞こえてきた。
奨くんが帰ってきた。
「ほら、早く荷物持って。」
私は祥生にこの家から出るよう催促した。
「何？どうしたの？」
玄関から入ってきた奨くんと荷物をまとめる祥生が鉢合わせしてしまった。
まずい、すぐにこう思った。
「あ、旦那さんですか〜
俺、大平祥生って言います。
Aとは2歳の頃からの幼馴染で、仲良くさせてもらってます。
よろしくお願いします。」
祥生はいつもの優しい笑顔で奨くんに自己紹介をした。
柔らかくて優しい雰囲気を纏っていて、今のこの状況を分かっていない様だった。
「あ、あ〜 幼馴染か。
Aさんの夫の與那城奨です。
よろしくお願いします。」
奨くんは困惑しながらも自己紹介をした。
祥生とは対照的に引きつった笑顔を見せていた。
「で、何でここにいるの？」
奨くんに説明を求められ、先程までのことを話した。
「なるほどね、うちに泊めてあげようよ。」
奨くんは少し考えてからこう言った。
正直なことを言うと、かなり意外な答えが返ってきたので「え」と声に出してしまった。
「ホテル取ってないんでしょ？
今からホテル探すのも大変だからさ、とりあえず泊めてあげようよ。
祥生くんもそれでいいかな？」
奨くんの話を聞いて、満面の笑みで「ありがとうございます！」と返す祥生。
奨くんにここでの宿泊を承諾された祥生は私の所へと駆け寄り「ええ旦那さんと結婚したな」と言ってきた。
調子いいんだからと思い、クスッと笑ってしまった。
そして、私はあることを聞いた。
「祥生、どうやってここまで来たの？
ここの住所教えてないよね？」
私がこう聞くと祥生はポカンとした顔でこちらを見る。
「Aのお母さんに聞いたら教えてくれた。」
祥生の話を聞いて、私は深いため息をついた。
お母さん、余計なことしないでよ。
母がどうしてもというから家族限定で住所を教えていたのに、これじゃ意味がない。
「だってA全然帰ってこないし、住所も教えてくれないし、俺寂しかってん。
俺、めっちゃ会いたかったのにそれが全然叶わないから。」
こうなった以上、もうどうしようもない。
寂しそうに話す祥生を目の前にこう思った。
もう、るっくんにさえ知られなかったらなんでもいいや。
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プルメリア(プロフ) - ささん» 2作とも読んで頂きありがとうございます！ 嬉しいです！ こちらの作品優先にはなりますが、どちらも更新お待ちいただければ幸いです！ (11月7日 20時) (
レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 二つの作品一気に見ました☺️どちらもとても面白くてこれからも楽しみにしてます🎶 (11月7日 17時) (レス) @page19 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 3yjxQciJV7r5zPBさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて大変嬉しいです！ 続きをお待ち頂ければ幸いです！ (11月5日 23時) (レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
3yjxQciJV7r5zPB(プロフ) - すごく面白いです！続きが気になります！ (11月5日 23時) (レス) id: de847680fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年11月1日 11時
