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深夜の寝室。
間接照明が光っているだけの暗い部屋。
緊迫した空気が流れていた。
「で、昨日は蓮にどんなことをされたの？」
穏やかそうに見えて実は怒っているような、そんな雰囲気をしていてより緊張する。
「それが、よく覚えてないんだよね。
ずっと記憶が無くてさ。
起きたら服を着てなくて、跡がいっぱい付いてたみたいな。」
私は恐る恐る話し始めた。
嘘をつかず、覚えていることを正直に。
「そっか。
じゃあ、俺の好きにするね。」
私たちの唇が何度も重なる。
その間に私の身を纏っていたものは全て無くなっていた。
「うわ、めっちゃ付けられてるじゃん。」
奨くんは私の体を見て、驚きを隠せない様子だった。
「こんなに付けられて可哀想。」
奨くんは私の首筋にある跡にそっと触れて、上書きした。
首筋、胸元、腕、太ももにある跡も全て奨くんが上書きした。
私に触れる手も、伝わる体温も、愛を囁く声も
全部いつもと同じ、同じはずなのに、何かが違う。
何かが圧倒的に違う。
1度感じた"違和"はこべりついて剥がれなかった。
いつもなら感じ取れる優しさが一切ない。
目に光が宿っていない。
私が帰宅した直後よりも分かりやすく怒っている。
そして、川尻さんに奪われたものを取り返そうと必死になっている。
まるで、目の前にいるわたしが見えてないみたい。
いつもの奨くんじゃない。怖い。
私はすぐにこう思った。
「奨くん、ちょっと待って！」
恐怖のあまり、奨くんを制止してしまった。
しかし、私の声を聞き入れてもらえなかった。
いつもだったら途中であっても手を止めてくれるし
「大丈夫？ごめんね」って言ってくれるのに。
やっぱり今日の奨くんは変だ。
大好きな奨くんの近くにいるのに
離れたい、早く終わって欲しい、今だけ耐えれば
こんなことを思うのは初めてで、正直戸惑っている。
しかし、自分が蒔いた種。
あれもこれも全部私のせい。
奨くんも私も"普通"に戻れるのかな。
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プルメリア(プロフ) - ささん» 2作とも読んで頂きありがとうございます！ 嬉しいです！ こちらの作品優先にはなりますが、どちらも更新お待ちいただければ幸いです！ (11月7日 20時) (
レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 二つの作品一気に見ました☺️どちらもとても面白くてこれからも楽しみにしてます🎶 (11月7日 17時) (レス) @page19 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 3yjxQciJV7r5zPBさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて大変嬉しいです！ 続きをお待ち頂ければ幸いです！ (11月5日 23時) (レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
3yjxQciJV7r5zPB(プロフ) - すごく面白いです！続きが気になります！ (11月5日 23時) (レス) id: de847680fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年11月1日 11時
