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瑠姫side
俺は高校卒業を機に上京した。
夢や目標もなければ、大学で学びたいこともなかった。
地元で嫌なことがあって、そこから逃げるため、それだけの理由。
大学の頃から「Winered Modern」というお店でアルバイトをしていて、就活を始めるタイミングで社員登用の話をもらい、現在もここで働いている。
慌ただしく、心を休める暇がないほど忙しい。
疲労は溜まるけど、あの時のことを思うとずっとマシな生活。
つい最近まで上手くやっていたと思う。
しかし、その日は突然訪れた。
Aが客として、俺の前に現れた。
1人ではなく、2人の男性を連れて。
俺の前では気まずそうな態度を見せていたけど、2人の男性のうち、高身長でガタイのいい方と親密そうにしていたので、おそらく彼氏か夫だろう。
当たり前だけど、Aはもう前に進んでいるのか。
置いていかれた気分になった。
あいつを振ったのは俺なのに。
あの時、俺があいつを振らなければ。
あいつにあんな言葉をかけなければ。
過去には戻れないのだから、こんなことばかりを考えても仕方がない。
これから仕事なので頭の中をクリアにする。
「あ、白岩くん！
ちょっといいかな？」
ロッカールームで身だしなみを整えていると、店長に声をかけられた。
「誰もいないからここでいいや。
白岩くんに大事な話があるんだけど。
うちの店の親玉『リトルリッチグループ』が新ブランドを立ち上げるって話は知ってるよね。
その1号店で、店長として来てくれないかって本社の社員が白岩くんを指名してるんだよ。
本音を言うと寂しいけどさ、人生経験という意味では悪い話ではないと思うんだよ。
最終的に決めるのは白岩くんだから、気持ちが固まったら俺に教えて欲しい。
あ、なるべく早くね！」
店長は新ブランドの資料と雇用契約書を押し付ける形で俺に渡して、その場を去っていった。
マジか、職場が変わるということか。
すぐには答えが出なさそうだな。
でも、何で俺なんだろう。
この店舗だけで言っても、俺より優秀な人は何人かいるのに。
いくら考えても分からなかった。
追々答えは決めるとして、目の前の仕事に取り組むことにした。
今はこの店舗の一員だから。
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プルメリア(プロフ) - ささん» 2作とも読んで頂きありがとうございます！ 嬉しいです！ こちらの作品優先にはなりますが、どちらも更新お待ちいただければ幸いです！ (11月7日 20時) (
レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 二つの作品一気に見ました☺️どちらもとても面白くてこれからも楽しみにしてます🎶 (11月7日 17時) (レス) @page19 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 3yjxQciJV7r5zPBさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて大変嬉しいです！ 続きをお待ち頂ければ幸いです！ (11月5日 23時) (レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
3yjxQciJV7r5zPB(プロフ) - すごく面白いです！続きが気になります！ (11月5日 23時) (レス) id: de847680fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年11月1日 11時
