練習 ページ7
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黒岩｢おっ、ナイシュー竜くん！｣
次の日、黒岩さんが練習を見てくれると言うのに
今日も来れないという光輝の代わりに
竜を誘ってみればバスケの楽しさに気付いたのか
すぐに了承してくれた。
竜｢やるな〜、竜！｣
黒岩｢キミ達も負けてられませんよ！｣
A｢ドリンク買ってきました〜｣
黒岩｢じゃあ一旦お昼休憩にしましょうか｣
午前中みっちり練習をした3人。
黒岩さんに頼まれ人数分のドリンクを購入して戻ると
ちょうどお昼時で休憩に入る。
A｢みんなの分のお昼作ってきたんで、
黒岩さんも良かったらどうぞ！｣
黒岩｢僕もいいんですか？｣
持参した紙皿や割り箸を渡してみんなでお弁当をつつく。
黒岩｢これは全てAちゃんが？｣
A｢はい、まだ料理は勉強中ですけど…｣
陸｢めっちゃ美味い！｣
海司｢昔から美味かったけどさらに上達したよな〜｣
黒岩｢これはいいお嫁さんになれますね〜｣
みんながからかい混じりに言うけど
京極家にお邪魔した時に竜のお母さんに教わったり
食べるのが好きな竜の為に独学で勉強したりしてるから
褒められるのは素直に嬉しい。
黒岩｢それにしても竜くんは良いセンスしてますね、
周りの動きが良く見えてる｣
竜｢まぁ、ガキの頃から喧嘩ばっかしてたんで｣
海司｢その運動神経、喧嘩なんかに使うのは
もったいないと思うけどな｣
A｢それ私も毎日言ってる〜｣
陸｢練習すればもっと上手くなる！｣
ここぞとばかりにみんなが竜の運度神経の良さを褒めると
慣れてないのか少し照れくさそうに微笑む竜。
黒岩｢もし良かったらキミも僕達と一緒に
大会目指しませんか？｣
竜｢でも光輝がいるじゃないですか｣
陸｢アイツやる気ないみたいなんだ…今日も来ないし｣
海司｢理由も言わないしな〜…｣
正直最近のネクストはバラバラになりかけてる。
それを何とか繋いでくれているのが竜の存在。
だから…もし入ってくれたら私としても助かるけど
こればっかりは無理強い出来ない。
黒岩｢まぁ、彼にも事情があるんでしょう…
そろそろ練習再開しますよ！｣
黒岩さんの言葉に、
｢ご馳走様！｣と笑顔で言った海司と陸は
そのままボールを持ってコートへ向かった。
黒岩｢考えてみて下さい、
キミはきっと上手くなれますよ｣
竜｢……｣
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2021年8月13日 10時
