ゲーム ページ3
-竜 side-
A｢は？！何で？！絶対なんか仕組んでるでしょ！｣
竜｢仕組んでねぇし、Aが弱いだけだろ｣
A｢もう1回！｣
晩飯を食い終わって部屋でゲームしてる俺ら。
Aはこれまでゲームとは無縁だったらしく
俺と付き合ってから始めたばかりなので
仕方ないっちゃ仕方ないけど……スゲー下手。
そのくせ負けず嫌いだからか、
何度も勝負を挑んでくる。
竜｢また？お前どうせ負けるじゃん｣
A｢次こそ行ける気がする！｣
…Aさん、そのセリフ何十回と聞いてます。←
竜｢じゃあ負けた方は罰ゲームな｣
A｢えっ…｣
竜｢負けた方は勝った方の言う事をなんでも聞く｣
A｢何でも…？｣
竜｢おう、Aが勝ったら何でも聞いてやるよ｣
A｢やる！｣
これまで俺に勝てたことないのに
何故か自信満々のA。
結果はもちろん…
A｢何で？！｣
Aの惨敗。
竜｢1回も勝てた事ねぇのによく話に乗ったな｣
A｢行けると思ったんだけどな…｣
まじその自信はどっからくんだよ。
竜｢さてと…罰ゲーム何にしようかな｣
A｢あ〜、もう…何でも来い！｣
半ばヤケクソなA。
竜｢じゃあAからチューして｣
A｢は、はぁ？！｣
竜｢ほら何でも言う事聞くんだろ？｣
顔を真っ赤にして固まってるAに詰めよれば
そのまま後ろに下がっていき…
ついに壁に阻まれて逃げ場を失った。
尊人｢…何してんだ、お前ら｣
そこに兄貴がやって来て、
｢そろそろ送ってやれ｣と言われて
もうそんな時間になったのか…と気付いた。
竜｢今日は送ってくから…また今度な？｣
A｢……ｯｯ｣
何だかんだ強気なAもこういうのには不慣れで
いつも顔を真っ赤にさせては挙動不審な時がある。
そこも可愛くて好きなんだけど…。
Aの頭を撫で部屋を出ようとすると、
A｢……竜｣
竜｢ん？｣
Aに呼ばれて振り返るとAに腕を引っ張られ
一気に縮まった距離。
一瞬唇が触れると、
A｢〜〜〜ｯｯ｣
やっぱり恥ずかしかったのか俺の胸に顔を埋める。
竜｢おま…ｯｯ｣
A｢……竜が言ったんじゃん｣
竜｢……不意打ちはダメだろ｣
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2021年8月13日 10時
