4話 教えてよ ページ5
na side
さて…意気込んだもののその後発展はない。
数日経ったわけだが…
タイミングも隙もつけなくて困ってる。
やはりこいつスパイしてるだけあってそう簡単にはやれそうにない。
「Nakamu〜今日も疲れたぁ…」
「はいはい…ご飯できてるよ」
「やったぁ〜」
きんときは今日も遅くに帰ってきた。
そしてやはり血の匂いが微かにした。
んー…どうにかしてこいつ殺せないかな。
というか…
「ちょ、重い」
こいつ寄りかかってきて動く気配がないが？？
「Nakamuといると落ち着くんだよ、冷たいなぁ」
「…俺今手空いてないけど？」
「ん〜じゃあ俺もやる」
「…好きにして」
あ、やべ、なんか口調崩れてきた。
「Nakamu、怒ってる？」
「…別に怒ってない」
「嘘だ」
どうやら怒ってるって勘違いされてるみたい。
いや実際怒ってるが。
「Nakamu、正直に言ってよ…怒ってるでしょ？」
「…」
「なんで無視するの」
「だって…」
よし、ここで一気につけこむぞ。
「最近遅いから、何かあったんじゃないかって、毎日心配してるのに…」
「あー…それは、ごめんな？あの、残業って急にくるから…」
「じゃあ、なんで血の匂いがするの？」
「…え？」
動揺してる。いいぞいいぞ
「前々から思ってた。ちょっとだけ服から血の匂いがするの」
「…マジ？」
「うん。洗濯する時に柔軟剤とかで誤魔化してるけど、きんときが帰ってくる時、たまに匂いがする」
「……」
「怪我とかしちゃったのかな、って思ったけど、外傷は見当たらないし、なんか怪しくて」
大分いい感じだ。
これで動揺して、俺に逆らえないようにすれば勝ちだ。
「ねぇ、もしかして何か危ない事してるんじゃないの？」
「ま、待てって、勘違いだよ」
嘘つけ、俺は知ってるからな。
「この匂いが血かどうかもわからないだろ？大丈夫、俺はただのサラリーマンだって。何もしてないから」
「本当に？」
「ああ、もちろん」
「…でも、きんとき動揺してるよね」
「…！」
ここからが本番。
「仕事終わりに帰ってきて血の匂いなんてそうそう無いよ。何かやってる、ねえ、教えて」
「……」
「お願い、俺はきんときに隠し事してほしくない」
…俺は隠し事してるけど、ね
「…本当に、いいのか？」
「なにが？」
「これをNakamuに教えたら、Nakamuの人生が危ないと思う」
「…いいよ」
「…？！なんで…」
「だって、その時はきんときが守ってくれるんでしょ？」
…結構この役、型にはまってるかも。
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あおみどり(プロフ) - Ayameさん» コメントありがとうございます！この小説を楽しんで頂けたようで嬉しいです！次回作も是非よろしくお願いします〜！ (2022年6月15日 7時) (
レス) id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 執筆お疲れ様でした！完結おめでとうございます！とても好きで更新をいつも楽しみにしていました！本当に良作品をありがとうございました！ (2022年6月15日 1時) (レス) @page37 id: 178e5a4b78 (このIDを非表示/違反報告)
あおみどり(プロフ) - のんさん» いつも見てくださりありがとうございます〜！めっちゃ嬉しいです励みになります！！ (2022年5月17日 23時) (レス) @page33 id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
のん - あおみどりさんの小説、やっぱし好きです〜！ (2022年5月17日 5時) (レス) id: 23d1b06221 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ﾜ！！やっぱり神だ…… (2022年3月3日 2時) (レス) id: 73f49162b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおみどり | 作成日時：2021年2月4日 22時
