31話 作戦実行 ページ32
kn side
いよいよ作戦実行の日。
俺たちの任務先は小規模なグループのため、メンバーは、
俺とNakamuと部下数名。
ナビは基地にいるスマイルに任せている。
「Nakamu、緊張してる？」
移動中の車の中で聞く。
「…どうだろ」
「…怖い？」
「…それもある、けど…ちょっとワクワクしてるかも」
ワクワク、か。
彼は今も昔もそういう人だったな。
、
「こちらです。ここでナビの指示を待ちましょう。」
部下の1人が真剣な顔で話す。
真面目な部下を持って良かったなとつくづく思う。
インカム越しにスマイルと会話する。
「スマイル、そっちは？」
『今解析中。…あ、機密情報は地下にあるっぽい』
「了解。敵の数は？」
『…ざっと20。でも遠距離武器は無さそうだから突っ込んでいいな』
スマイルからの言葉を聞いて、息を顰める。
『3…2…1……行け』
刺すような声色のその言葉で一斉に飛び出した。
na side
1人、2人…次々にきんときは人を薙ぎ倒していく。
僕も負けじと戦っていると、僕はナイフの攻撃を受けてしまった。
咄嗟にきんときの手が伸び、声が出る。
「！、Nakamu！」
「…っ、…！…大丈夫、掠っただけだから！」
腕の辺りにできた傷を見て声を張る。
きんときは僕の方を見てこくりと頷いた。
「とりあえず、ここはひと段落、かな…」
屍の山を見ながら小さく呟く。
「機密情報が眠るのはこの奥、ってことだよね」
奥にある扉に向かおうとしたところ、屈強そうな男が現れた。
「ふぅン…随分とめちゃくちゃにされたな…、殺れ」
恐らく、あいつはボスなんだろう。
彼が目をやった先には、殺意をむき出しにしたマフィアの面々がいた。
『…これは面倒なことになったな』
ため息混じりの声がインカムから聞こえてきた。
「想定外か」
『そうだな。あいつらはこのグループの所属するマフィアのボスだ。今日は居ないと思っていたが』
「まぁ…戦うに越したことはないよね」
『ああ、頼んだ』
きんときはスマイルと会話を交わした後、僕の方を向いた。
「Nakamu、いけるか」
「…いけるよ」
「…！」
ごめん、きんとき。
今だけは、お前の望む“Nakamu”じゃ居られない。
「きんとき、背中は頼んだぞ」
「！…そっちこそ。蒼くん」
自然と口角が上がるのが分かる。
そうだ、この場面が1番燃えるんだ。
勢いづけて俺は拳を繰り出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「WT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおみどり(プロフ) - Ayameさん» コメントありがとうございます！この小説を楽しんで頂けたようで嬉しいです！次回作も是非よろしくお願いします〜！ (2022年6月15日 7時) (
レス) id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 執筆お疲れ様でした！完結おめでとうございます！とても好きで更新をいつも楽しみにしていました！本当に良作品をありがとうございました！ (2022年6月15日 1時) (レス) @page37 id: 178e5a4b78 (このIDを非表示/違反報告)
あおみどり(プロフ) - のんさん» いつも見てくださりありがとうございます〜！めっちゃ嬉しいです励みになります！！ (2022年5月17日 23時) (レス) @page33 id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
のん - あおみどりさんの小説、やっぱし好きです〜！ (2022年5月17日 5時) (レス) id: 23d1b06221 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ﾜ！！やっぱり神だ…… (2022年3月3日 2時) (レス) id: 73f49162b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおみどり | 作成日時：2021年2月4日 22時
