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22話 自分の気持ち ページ23

kn side

ついにやってしまった。
Nakamuのことを傷つけたくなくて、ずっと避けていたのに。

…でも…

『じゃあ、それを、証明してよ…!』

あんな顔されちゃったら、どうしようもできなかったよな…


「おはよう、Nakamu」
「ぁ…ぉ、おはよぅ…」

昨日のことを思い出したのか、顔をぶわっと赤くさせる彼。

「俺がNakamuを愛してること、ちゃんと伝わった?」
「つた、わっ、た…けど、…そこまで、しなくても…よかったじゃん…」

今度は耳まで赤くさせて布団に潜ってしまった。

…可愛いな。
俺の彼女可愛すぎるな。

そっと彼の頭を撫でた。
柔らかい茶色の髪が、指の間を通る。

愛しい。

俺の頭には、その言葉だけが浮かんでいた。




na side

「うぅ…」

昨日のことを思い出す。

確かに、証明してほしいとは言ったけど…!!
まさか初夜を迎えるなんて思わないじゃん!!!!

…でも…

『…俺、ちゃんとNakamuのこと愛してるから』

昨日のきんとき、すごく男前で、かっこよかったな…

「なにぼーっとしてんの?」
「ひょあぇ!?!??あ、な、ナンデモ…ナイヨ…?」

急に耳元で声がして、ぶわっと身体中に熱が集まる。

腰が痛くて動けないから、ベッドに寝転がってるままで。
そのせいで俺は逃げ場がない。

でも、すぐに彼は離れた。
多分、俺のことを気遣ってくれたんだろう。

「今日はゆっくり休んでてね。昼頃になったらご飯持ってくるから」
「あ…ありがとう…」

爽やかな笑顔を見せて、彼は部屋を出た。
その時に彼が呟いた「…可愛い」なんて言葉は聞かなかったことにする。恥ずかしい。


ベッドの上で、特にすることもないので目を瞑る。

きんとき、今何してるかな…
昨日のきんとき、かっこよかったな…

…もっと、愛してほしいな


「…っ!?!!」

あれ、なんで俺こんなこと考えてんだ?
最初はあんなにあいつが嫌いだったのに…

気づけばずっと、彼の事しか考えていない気がする。

なんでだ?
我に返って考えてみろ、俺。
あいつは前世で俺を殺した奴。

…だけど!!

「…なんで俺…あいつを憎めないんだよ…!」

理由は分かってる。
でも、認めたくなくて逃げてた。

だって、この気持ちのままあいつを殺したら、俺は復讐した気になれないかもしれない。
むしろ、辛くなってしまうだろう。

そうなるのは避けたかった。



でも、

やっぱり俺、あいつが好きだ。

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あおみどり(プロフ) - Ayameさん» コメントありがとうございます!この小説を楽しんで頂けたようで嬉しいです!次回作も是非よろしくお願いします〜! (2022年6月15日 7時) (レス) id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 執筆お疲れ様でした!完結おめでとうございます!とても好きで更新をいつも楽しみにしていました!本当に良作品をありがとうございました! (2022年6月15日 1時) (レス) @page37 id: 178e5a4b78 (このIDを非表示/違反報告)
あおみどり(プロフ) - のんさん» いつも見てくださりありがとうございます〜!めっちゃ嬉しいです励みになります!! (2022年5月17日 23時) (レス) @page33 id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
のん - あおみどりさんの小説、やっぱし好きです〜! (2022年5月17日 5時) (レス) id: 23d1b06221 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ワ!!やっぱり神だ…… (2022年3月3日 2時) (レス) id: 73f49162b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおみどり | 作成日時:2021年2月4日 22時

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