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16話 記憶喪失作戦、失敗? ページ17

na side

Nakamuとして生き始めて約1ヶ月が経った。
まだタイミングを逃してばかりだ。

そろそろ、俺があいつに惚れてしまいそうだ。

…それはなんとしてでも避けなければ。


とりあえず俺は、どうすれば良いんだろう。
あいつを殺るにしても、準備はある。
それに、謎をちゃんとハッキリさせたい。

あ、そーだ。
俺が記憶喪失だって言ったら、それ以前の俺のことを教えてくれるのかな?

まぁ…今までの出来事から考えるに、俺もマフィアの1人だったんだろうなとは予想がつく。
だって明らかに運動神経バグってるし?
俺も驚くくらいだしね

じゃあさっさと聞いちゃいますかぁ〜
これで教えてもらって後は刺すだけだもんね〜

「ねぇきんとき」
「ん、なに?」

「…俺さ、実は、1ヶ月前以前の記憶がないんだよね」

その瞬間、きんときの笑顔が歪んだ。

「なにそれw冗談にも程があるって」
「冗談じゃないよ、本当に覚えてないもん」

きんときは笑顔を保ってるけど、あの一瞬は見逃さなかったよ。
“不味い”って顔してた。

「じゃあ質問していい?1ヶ月半前、俺とデートした時、何をしたか覚えてる?」
「…わからない」
「ん〜そっかぁ…でもまだ分かんないよ、思い出忘れちゃってるだけかもだし?」

こいつ…
知ってるくせにわざわざ…

「じゃあその時何したの?覚えてるんでしょ?教えてよ!」
これは切実に俺も思ってる。
本当に知らないし。

「…だーめ!そんな嘘に騙されないからね、ちゃんと覚えてるはずだし」

やっぱりこいつムカつく!!!!!!!
絶対好きになんてならないわこんなん!!!




kn side

Nakamuが記憶喪失だって言ってきた。
正直焦った。

Nakamuには、マフィアのことについては知られてはいけない。
もう俺はマフィアにNakamuを関わらせないって、決めたから…

「Nakamu、いい?これだけは言っておくけど…本当に記憶喪失なら、そのままでいて欲しい」
正直な思いを吐露する。
Nakamuは少々びっくりしたような表情をして、
「…わかっ、た、…」
と小さく呟いて部屋に戻っていった。

…ポーカーフェイス、保ててたかな。



na side

全っ然ダメだった…
一向に教えてくれないし、俺やばいかも…

でも、あの言葉、結構本気っぽかった。
よっぽど過去について知ってほしくないのかな。

あーあ…

…なんか、もうどうでもよくなってきたかも…



…いや、まだ諦めちゃ、ダメだよ、俺!

17話 打ち明ける→←15話 苦しいけど。



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あおみどり(プロフ) - Ayameさん» コメントありがとうございます!この小説を楽しんで頂けたようで嬉しいです!次回作も是非よろしくお願いします〜! (2022年6月15日 7時) (レス) id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 執筆お疲れ様でした!完結おめでとうございます!とても好きで更新をいつも楽しみにしていました!本当に良作品をありがとうございました! (2022年6月15日 1時) (レス) @page37 id: 178e5a4b78 (このIDを非表示/違反報告)
あおみどり(プロフ) - のんさん» いつも見てくださりありがとうございます〜!めっちゃ嬉しいです励みになります!! (2022年5月17日 23時) (レス) @page33 id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
のん - あおみどりさんの小説、やっぱし好きです〜! (2022年5月17日 5時) (レス) id: 23d1b06221 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ワ!!やっぱり神だ…… (2022年3月3日 2時) (レス) id: 73f49162b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおみどり | 作成日時:2021年2月4日 22時

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