14話 誰かの記憶 ページ15
？？？side
ｶﾞｶﾞﾌﾟﾂﾝ
「…聞こえるか？」
『ああ』
「…早く仕事を済ませるぞ」
『りょーかい』
世界一の勢力を誇る我が組。
しかし、世界一といっても人数はそう多くない。
主要な幹部はたったの6人。
そしてスパイをしたり戦ったりするのもほとんどこの6人がこなしている。
そんな圧倒的強さを評価される一方、命を狙い利益にしようと考える奴も一定数いるのも事実だ。
今回も例外ではなく、幹部の数名が捕まってしまっていた。
しかし俺はここで負けたことがない。
例え1対100の戦いであろうが俺は負けない。
「…着いた。中には何人いる」
『ざっと30人だな』
「はっ、楽勝過ぎるな」
『…そうだが、油断はするなよ』
「分かってるよ」
鉄製の扉を軽々と押し開ける。
「…俺たちの仲間を拐ったこと、後悔させてやるよ」
そこから俺の両手が血に染まるまではほんの数秒しかかからなかった。
「これだから弱小は生意気で嫌いなんだよ」
屍の山を見て吐き捨てるように呟く。
適当にそれにガソリンを撒いてマッチを投げ入れる。
この瞬間が1番精々するんだよな〜
「…みんな、大丈夫？」
「ああ」
「ごめんね、捕まっちゃって」
解放された皆は口々に言葉を連ねる。
でも俺には、まだしなければならないことがあった。
「捕まったってことは、油断してたってことだよね？俺たちマフィアは油断なんて許されないんだよ」
「…」
「今日も“教育”するからな」
「…」
誰かが何かをやらかせば俺が躾をする。
今日は適当に竹刀で叩いておこうか。
身体がボロボロに、傷だらけになるまで“教育”は行われる。
苦しいとか痛いとかなんて知らない。
だってやらかすのが悪いから。
別の日
「ねぇきんとき、今日はどこ行こっか」
「うーん…映画でも見に行く？」
「え、見たい！あーでもゲーセンも行きたいな…」
「じゃあどっちも行こうか」
「やったー！」
今日は恋人とのお忍びデートだ。
久々ということもあってかなり浮かれている。
「きんときー！早くー！」
そんな風に馬鹿みたいに笑い合ってたら、
「！？っ危ない！」
「へ？」
ｷｷｰｯﾄﾞﾝ‼︎
俺は初めてここでやらかしてしまったようだ。
「…帰ったら…“教育”、だぞ…」
きんときの声が、ひどく苦しそうに聞こえた。
_________________________
皆様ご無沙汰してますあおみどりです！
長い間お待たせして本当にすいませんでした！
主は夏休みに入ったのでコツコツ進めようと思います！！
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あおみどり(プロフ) - Ayameさん» コメントありがとうございます！この小説を楽しんで頂けたようで嬉しいです！次回作も是非よろしくお願いします〜！ (2022年6月15日 7時) (
レス) id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 執筆お疲れ様でした！完結おめでとうございます！とても好きで更新をいつも楽しみにしていました！本当に良作品をありがとうございました！ (2022年6月15日 1時) (レス) @page37 id: 178e5a4b78 (このIDを非表示/違反報告)
あおみどり(プロフ) - のんさん» いつも見てくださりありがとうございます〜！めっちゃ嬉しいです励みになります！！ (2022年5月17日 23時) (レス) @page33 id: 65d1867b2a (このIDを非表示/違反報告)
のん - あおみどりさんの小説、やっぱし好きです〜！ (2022年5月17日 5時) (レス) id: 23d1b06221 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ﾜ！！やっぱり神だ…… (2022年3月3日 2時) (レス) id: 73f49162b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおみどり | 作成日時：2021年2月4日 22時
