八方塞がり ページ26
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『と、言うことで。この一年間、黒本丸にいた事、さらに審神者であった事で驚きの事実が判明しました』
「俺当てる。悠月がショタコンだった!!」
『そこに直れ、てめぇのその頭、波平さんヘアーにしてやんよ』
「すみませんでした」
「会議進めないんですか?」
マジでこの部署、緊張感ねぇな。
誰か一人でも、マトモな奴が来ないかな。
悠月は、こほん、と一つ咳をして口を開いた。
『話を戻します。
今回長期調査による、ブラック本丸については、今まで通り。特に変わったことはありません。重要なのは、ここからです』
私はそう言って、スクリーンに触れる。
すると、私が審神者に就任して数週間後。
何故か、私が審神者になったことを阻止しようとした奴らの写真が映る。
そう、これが現在政府が突きつけられている最大の問題だ。
「これは…」
『はい、時間遡行軍です。まず、この数字を見てください』
「審神者死亡率の内訳…三年前に比べて、10%上がってる死因があるな」
「まさか…」
『それは、審神者が時間遡行軍に襲撃された数字です。先日、審神者定例会でその件について話がありました。時間遡行軍は、本丸を奇襲するとまず、審神者を殺しに向かいます。その間、刀剣は主人を守ろうとしますが、遡行軍は刀剣男士を上回る数で襲撃。数に押し負け、為す術なく主を殺されています。もしくは、何とか遡行軍を殲滅し、審神者は生還。その代わり、ほとんどの刀剣は重傷から破壊になります』
「狙ってやっとるとしか思えん」
『その通り。故に政府は、数ヶ月前から審神者を守る為、様々な策を実行していますが…。効果は一向に表れません』
「まぁ、そんなすぐに結果も出ないでしょうね」
「にしては減って無さすぎる」
そう、減ってないどころか、むしろ増え続けている。
それが何故か。
そんな事はもう分かり切っている。
政府の情報が、時間遡行軍に漏れている。
それが例えどんな理由であれ、その事実は確かだ。
それだけで、政府の被害は大きい。
これまでで何万の審神者が死に、何万の刀剣が破壊された。
これ程まで戦力を削られると、たまったもんじゃない。
「政府にスパイがいるってのは?」
『それはないでしょう。このビル全体に、対遡行軍用の結界が張ってあります。それを出し抜くのは困難かと』
「だろうな。役人は政府で用意されたものしか使えないし、それもきっちり検査を通過したものだけ」
故に政府は為す術もない。
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よこみ(プロフ) - …さん» 夜分遅く大変失礼致します。コメントありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しいです。 (2019年7月9日 1時) (
レス) id: 5f62df7634 (このIDを非表示/違反報告)
… - すき (2019年6月10日 20時) (レス) id: 1276fff981 (このIDを非表示/違反報告)
よこみ(プロフ) - 幽華睦月芙蓉伊-零号機さん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません。今後とも宜しくお願いします!! (2019年2月17日 15時) (レス) id: 5f62df7634 (このIDを非表示/違反報告)
幽華睦月芙蓉伊-零号機 - んんんんんっ…めっちゃいい話です！これがというか、まとめ読みしましたぁ！続きとか待ってます！でもお体にはきをつけてください！ (2018年12月18日 19時) (レス) id: 1c7ece0b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よこみ | 作成日時：2018年12月13日 17時
