初めて知った、家族というもの。参

麦わらの一味 肆 ページ33

ゾロが、両手に木刀を一本ずつ持ち、口に一本咥える。


『そう持つんだね。．．．殺す気で来い。』


そう言いながら、ゾロに少し圧をかける。

ﾋﾞﾘｯ


ゾ｢！｣ｿﾞｸｯ

ル｢(なんだ？雰囲気が変わったぞ？)｣

『来ないの？私から行くよ？．．．ちゃんと受け止めてね。』


Aがゾロに向かって行く。

ゾロが右手で振り下ろした一撃を避け、

左手で持っている木刀に一撃入れる。

すると、ｶﾗﾝｶﾗﾝと音を立てて、左手の木刀が落ちる。


ゾ｢！？｣


それを見たAが、左手に持たれていた木刀を蹴り飛ばし、後ろに下がる。

ゾロが口に咥えていた木刀を左手に持つ。


ゾ｢二刀流．．．鷹波！｣


ガッ

Aが受け止める。


『(力任せだな．．．)』

ゾ｢．．．｣


ﾄﾞｷﾞｬｶﾞｯ


そのまま、打ち続けるゾロ。

それを受け止めるA。

しばらく続き、そろそろAが終わらせようと動く。


『(．．．打ち込んでみるか。)』


ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｷﾞｬｯ


ゾ｢っ！｣(汗)

『．．．(もういいかな。)』


ピタッ

ゾロの顎の下で木刀が止まる。

全く息が上がっていないA。

息切れをしているゾロ。


ゾ｢．．．参り、ました．．．｣

『ん。』


木刀を下ろすA。


『アドバイス、いる？』

ゾ｢！おう！！！｣

『分かった。

．．．まず、力任せすぎ。弱い奴らは、それで対応出来るけど、吹き飛ばすだけで、斬れるわけじゃ無い。もっと刀の使い方を体に覚えさせないとね。

後で、正しい素振りの仕方を教えてあげる。』

ゾ｢おう。｣

『あと、隙が多い。大きく振りかぶる分、そこに隙ができる。それをどうにかしないとね。

あと、反応が遅い。反応速度もあげないと、強い相手には敵わないよ。

それと、感覚を研ぎに研いで研ぎ澄ませないとね。

ざっとこんな感じかな。』

ゾ｢そうか．．．ありがとう！｣

『うん。分からないことあったら聞いてね。』

ゾ｢おう！｣


最後に、ルフィに近付く。


『ルフィ、覇気は使える？覇王色はありそうだけど。』

ル｢いや、使えねぇ．．．｣

『そうか。
私からは武装色を少し教えるよ。今後必要になりそうだから。見聞色は時間がかかるだろうから、今、私からは無理だけどね。』

ル｢ほんとか〜！ありがとう！！！｣

『うん。』

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