初めて知った、家族というもの。参

大きな日輪刀 弐 ページ29

モビーから出発した半日後

【海軍本部･門前】

清が着地する。


清｢着きました。海軍本部でございます。｣

『うん、ありがとう。』


Aが清から降りる。


『清、人型になっといて。』

清｢御意。｣


清が人型になる。

それを確認して、門をくぐろうと歩き出す。


門番｢止まれ！｣

『？』

門番｢お前、白ひげ海賊団のAAだな！｣

『そうだけど。邪魔だからどいてくれない？』

門番｢海賊が海軍本部になんのようだ！｣

『．．．めんどくさいなぁ。君みたいな下っ端に用があるわけじゃないの。』

門番｢貴様っ．．．｣

清｢．．．｣

『頭を垂れて蹲え。平伏せよ。』


Aが覇神色を使いながら、低い声を出す。


門番｢っ！？｣


門番が土下座する。

2人が門をくぐり、海軍本部へ入る。


門番｢！！っ、｣

『私は鬼ではないからな、解いてやる。次からは気を付けよ。』


そう言ってAが覇神色の覇気をしまう。

すると、門番が震えながら立ち上がる。

Aは、海軍本部内、元帥･センゴクの部屋へと向かって行った。





歩いている途中、センゴクが走って来た。


『センゴク、久しぶりだね。部屋まで行く手間が省けたよ。』

セ｢な、何の用だ？｣

『これを、渡しておこうと思ってね。』


そう言って、Aがセンゴクに大きな日輪刀を手渡す。

それを受け取り、センゴクが問う。


セ｢これは何だ？｣

『日輪刀だよ。』

セ｢日輪刀．．．？｣

『あぁ、話してなかったね。鬼の事。』


Aが、鬼について説明をしていく。


『で、それがその日輪刀だ。買った時に、丁度お前達に丁度いいくらいの大きさだと思ってな。やる。』

セ｢そうか．．．感謝する。｣

『あぁ。じゃあな。』

セ｢それだけか！？｣

『それだけだ。』

セ｢．．．｣(困惑)


『清』

清｢御意。｣


清が青龍の姿に戻る。


セ｢！？そいつは！？｣

『私の式神のうちの一柱だ。』

セ｢何柱いるんだ？｣

『五柱だ。』

セ｢．．．そうか。｣

『じゃあな。』

セ｢あ、あぁ。｣


Aが、清に跨る。

清が飛び上がり、海軍本部から遠のいていく。



清｢どこに向かいますか？｣

『あぁ、エースの弟に会ってみたいんだ。この船探して。』

清｢御意。｣


Aは、清と共に、新世界の手前にいるルフィ達の元へ向かった。

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