＠７＠ ページ9
私、香具山Aは、昼休みには音楽室か図書室にいることが多い。それは今日も例外ではなかった。
？「よっ、香具山」
「あ、飯盛くん。よっ」
彼、飯盛駆くんも同じらしく、片手には多くの難しそうな本がある。
「相変わらず難しそうなの読むね」
駆「それは香具山もだろ」
「私なんて大したもん読まないよ。和歌とか、そういうのしか。飯盛くんは読まないの？和歌」
駆「読んでみたい気はするけど、俺にはまだ難しそうだしな…香具山が意味とか教えてくれるなら、読んでみようかな」
「いいね！今度一緒に読も」
私と飯盛くんは特別仲が良いというわけではないが、図書室に来ては話すくらいには仲が良い。
お互い読む本のジャンルは違うが、それがなおのこと私達に話題を与えてくれているのだろう。
駆「そういえば、今日は竜之介さんいないね」
「いなくていいよ」
この間わずか0.3秒(くらい)。
竜之介さんというのは、3年の花隈竜之介先輩のことだ。
水泳部のマネージャーで同じく水泳部3年の清洲鷹翌先輩とともに日々ナンパに勤しんでいるため、学園ではすっかり有名人なのだ。
？「いなくていいだなんて、Aちゃんは冷たいね」
「離れてくださいあわよくばもう二度と私に近づかないでください」
背中から抱きしめられる。
私はその犯人が誰だかわかっている。
だから迷わず毒づく。
「よろしいですね？花隈先輩」
竜之介「相変わらず手厳しいね。駆くんもそう思わない？」
駆「いや…これは竜之介さんが悪いと思います…」
さすが飯盛くん、私の気持ちをよくわかってくれてる。
私が何故、こうも花隈先輩が苦手か。
いや、苦手というよりかもはやこれは反射神経だ。
なんというか…花隈先輩から漂うこの腹黒フェミニストオーラがなんとなく嫌なのだ。
竜之介「おや、駆くんまで酷いなぁ…Aちゃんはせっかく可愛い顔立ちをしているんだから、もっと素直になった方がいいよ？」
「お褒めに預かり光栄ですなんで私の顔立ち知ってるんですか余計なお世話ですよ」
駆「でも、確かに香具山の顔って見たことないかも」
「いつか見せてあげるよ」
いつのことかはわからない、そんなことを言って私は図書室をあとにした。
さて、残りの時間は借りた本を教室で読むとしますか。
＠番外編 有明の月と見るまでに＠※めちゃくちゃ短いです→←＠６＠
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どくきのこ(プロフ) - おもしろかったです！私もACTORS書いていたので、王狼さんみたいなおもしろいやつが書きたかったな〜 (2016年6月8日 21時) (
レス) id: 424af68719 (このIDを非表示/違反報告)
王狼(プロフ) - まりもチャンさん» ご指摘ありがとうございます。確かにそう考えると少し重いですね…修正します (2015年9月18日 19時) (レス) id: e78f8df05e (このIDを非表示/違反報告)
まりもチャン(プロフ) - あの、夢主の体重重いと思うですが...154cmの平均体重は44kgなので重いのであればそう書いてもらえると嬉しいです。すみませんこんな上からなこと言ってしまって...更新頑張ってください。 (2015年9月17日 22時) (レス) id: cb5cf6292f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王狼 | 作成日時：2015年3月23日 22時
