買い出し班2 ページ47
華視点
｢ねーねー、俺らと遊ばない？｣
｢よくしてあげるからさぁ｣
華｢ごめんなさい、知り合いを待っているので...｣
この会話を何度しただろうか。参たちとはぐれてしまってから、ずっとこれだ。少し疲れてきたかもしれない。来る前に、彩月ちゃんに借りたハイヒールのサンダルが履き馴れないからすごく痛く感じる。
華｢蝶様...お助けを...！｣
そう願ったって、蝶様は来てくれない。そりゃそうだ。ここは全く知らない地形で、なおかつ、家と外では離れすぎている。
｢良いから来いよ！｣
華｢っ！やめてっ！｣
腕を引っ張られる。いたい...！すると、その腕を誰かがつかんで静止させてくれている。
｢ハイハイ終わりねぇ？つまんないことしないでくれる？｣
この少し低い声には聞き覚えがある。それに、この気だるげなしゃべり方や腕に見える防具...
華｢ちょう...さ...ま...！｣
蝶｢ったくさぁ、何やってるわけ？仕事増やさないでよ〜｣
すると、男達が蝶様に罵声を浴びせる。
｢あんただれだよ！｣
｢あっちいってろ！｣
｢あれ？でもなかなか...｣
...オールひらがなは気にしちゃいけないのかな...蝶様は顔をあげる。その目は、赤く澄んでいた
蝶｢あたしの部下を泣かしてくれたねぇ？｣
え？
蝶｢落とし前はつけてもらえるかねぇ？｣
｢何だ、これはあたしの大切な部下だからってか？｣
｢やばっwww｣
蝶｢大切...ねぇ...あははははっ！！｣
すると、蝶様は突然笑い出す。まるで、ショーを見た子供のように
蝶｢大切？...あたしは綺麗事は嫌いなんだよ、こいつがいなくなればあたしの評価が落ちる、それだけだよ｣
そう、蝶様は綺麗事は嫌いだ。己のために生きる、それが彼女のもっとうだ。
蝶｢...散れ、愚民が｣
！！...蝶様の殺気は恐い。男は間抜けな声を出して逃げていく。やはり...蝶様はすごい...
蝶｢ふぅ...華、下らないことで呼び出すな｣
華｢あ...ごめんなさい...蝶様...｣
すると蝶様は、｢よく耐えたねぇ？｣と、少し口角をあげながら頭を撫でてくれた。
あー、この人には敵わないなぁ...
蝶｢はやく合流しなよ...あたしは帰るからねぇ...｣
そういって消えた背中を最後まで見て、私は来た道を戻った。...皆どこだろう...
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霧桜(プロフ) - 嘘つきアンナさん» あっあざーす！更新頑張ります！これからもお願いします！ (2016年6月10日 13時) (
レス) id: 513d5f37f3 (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきアンナ - 更新きたーい!いいと思う! (2016年6月10日 12時) (レス) id: b493561bc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kill | 作成日時：2016年6月9日 18時
