スマホから推しがでてきた 続 【北信介】

体育祭 10 ページ11

あのあと画像リレーも終わり

選抜リレーはやっぱり宮ツインズでいい勝負になり、

部活対抗リレーは陸部といい勝負になってた。

(宮君は治君を負かせないやんとごねてた)

それから1年の棒倒しが終わり、ハニカミの番だ

宮君の子供のような駄々が面白かったから機嫌は直った。

ハニカミもリレー方式で、治君がいるというだけでアンカーになってしまった。

まあでも治君だし、ぶちゅーとかじゃなければいける。

うちのクラス内のカップルペアが、

お題に照れながらも次々と走っていき野次やらなんやらで大盛り上がりだ。

そんな中で治君と組んでほんとに良かったのかな、

やっぱもっと可愛くてファンにも認められるような子の方が良かったのでは…。

「やばい、さっき足挫いたんや」

『うそ、大丈夫なの？』

「まあ軽いしすぐ保健室行くわ」

そんなことを話してると私達の番になった。

アンカーの襷をしっかり掛けて2人でお題を見る。

[お姫様抱っこでゴール]

「『…』」

思わず2人で顔を見合わせてしまった。

こんなお題が入ってるなんて、世も末だ。

しかも治君は足を挫いてるし。

『ごめん、治君』

私は治君に謝り首と膝の裏に手を回す。

治君は180越え私は165。

正直いって凄いきついと思うけど、これもやむなし。

それにこれは夢小説だ。なんでも出来る。

※これは夢小説です。悪しからずご了承のほどお願い申し上げます※

私は治君をお姫様抱っこして走り始めた。

応援やらなんやらで周りが煩い。

それに女子がキャーキャー言ってる。ごめんなさい。

王子様的存在をお姫様抱っこしてごめんなさい！！

そんなことを考えならゴールに向かう。

『治君、後ろのペアどんな感じ』

「な、なんかモタモタしとお」

チャンスだこれは、私はスピードをあげる。

[まさかの白組、逆お姫様抱っこでゴールです！]

『治君、保健室行ってきてね』

「…俺もうお婿に行けへん」

顔を赤くしそう冗談をかます治君。

流石関西人、こんな時も抜かりない。

やーでも、鍛えててよかった。

治君は保険に行ってから別れて自席に着くと、

「柘榴最っ高なんだけど…！」

角名に笑われ、

「あんた凄いことしよるな」

とゆいに驚かれ、

「治君抱っこしとる時めっちゃイケメンやった！」

と治君ファンに言われ忙しなかった。

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