スマホから推しがでてきた 続 【北信介】

28日目 休み時間 ページ34

ガヤガヤと至って平凡休み時間。

「柘榴」

4月当初より話す仲にはなったけなったけど、

角名に話しかけられると少し身構えてしまう。

角名が私と話すときの話題は、決まってるから。

「明明後日だね」

敢えて主語を言わないけども、何が、なんてのはすぐに分かった。

『うん。』

ここで動揺すると角名は楽しそうに笑うから平然を装ってやる。

「ここだけの話なんだけど、意外とストリート系とか好きらしいよ。清楚なのもタイプだって。」

『へ、』

思わず手に持っていたスマホを落としてしまう。

スマホを拾うと角名は更に話を続ける。

「昨日双子が北さんに好きなタイプの服装聞いてたから、どうせならこの情報を有効活用できる人に教えてあげようかなって」

『そりゃどうも…』

角名はなんでこんなに私と北さんの仲を取り持つ様なことをするのだろう？

角名は面倒くさかったり大変なこと嫌いそうなのに。

「お礼言うならあのミスター隙無しに体張って好み聞いた双子に言ってね。俺又聞きしただけだし」

『う、うん』

角名ってほんとに読めない人だな。

多分血液型AB型だよ角名

まあ何型でもいいんだけど。


……清楚系の服持ってたっけ。

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