スマホから推しがでてきた 続 【北信介】

26日目 放課後 ページ31

あれから北さんと一緒にお昼を共にして、

放課後には勉強を見てもらっていた。

内心私はほんの少しの居た堪れなさを感じていたけど北さんは至っていつも通りだった。

まあ、そんなもんだよな。

恋愛に疎い北さん、だしな

手元にある返済されたテストを見る。

(北さんに教えてもらった教科余裕で平均以上だ)

苦手な教科も、そうでなくても北さんのおかげだ。

それにしても北さん…

学年5位、バレー部主将、品行方正、ミスター隙無し

それに加え顔面国宝、格差ができる人間性。

ミスター隙無しは置いといて、

どれだけの高スペックなのだあの人は…

一緒にいていいのか不安になるな、なんか。

もう人の少なくなった放課後の教室でそう思う。

(それにしても、暑い)

梅雨などとっくに顔を隠し、6月も終わりに近い

人もいない教室に冷房なんて以ての外。

大人しく家に帰れば良いものの何となく窓を開ける

生温い風が髪を揺らす。

もう北さんと出会って2ヶ月

2ヶ月の間に絆されすぎたろ、私は。



え、話のタイトルまだ26日目？

知らんわそんなん、尺の関係だ。

土日込みで毎日の日常お送りするのは少しばかりキツい。

それを望む人は是非日曜6時半から始まるアニメでも見ていて欲しい。

青天井を存分目に収めて窓を閉める。

鞄を肩にかけて教室から出る。


無性に帰りたい。家に

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