【SERVAMP】吸血鬼の憩いの場 ５【女主】

210話 子供の躾 真昼side ページ25

真昼side



？｢とりあえず…その女の子を離せリヒト…。｣





ﾘﾋ｢………。｣






男の人にそう言われ そっとAを離すと近くの段差に腰を掛けるリヒトさん…。




？｢…スーツを破いたのは…まあいい！ホールを壊したのは…ちゃんと謝って弁償する！｣




そんなリヒトさんに言い聞かせるかのように話す男性だったが…リヒトさんはムスｯとしていて…、





？｢それができれば今回は非常事態だからギリギリ許す！…聞いてるのかリヒト！！｣





俺から見るに…聞いてはいるが納得はしていないように思えた…。





？｢オレが何に怒っているかわかってるか！？｣






ﾘﾋ｢………。｣





？｢ロウレスとのケンカだ！！お前のピアノを聴きたがっている人がたくさんいるんだぞ！？｣







ﾘﾋ｢…………。｣








？｢ケガでもしてそれに応えられなくなったらどうする！！？｣






ﾘﾋ｢あのクズネズミが悪い。｣




？｢だとしてもだ！！｣






真｢……(…なんだ…これは… ;; )｣







やっと答えたと思ったら…多分ロウレスの事を言ってプイとそっぽをむいてしまう…。






？｢ロウレスはああいう奴なんだ！お前が大人になれって…((リ｢俺があのクズのために何かを曲げる必要はねえ。｣





？｢…リヒト…ｯ……｣







真｢…あ、あの…？｣







俺は 何とも言えない気持ちになりながらも、恐る恐る話しかけた。



？｢…？…ああ、すまないね！悪さをしたら直後に悪いと教えるようにしてるんだ！｣





真｢(子供の躾かｯー…！！？)｣






ｸﾗ｢…オレはリヒトのマネージャーをしているクランツ＝ローゼン…吸血鬼じゃなくて普通の人間だよ。


フランス人だけど、英語 日本語 フランス語 ドイツ語…いろいろ話せるから日本語で大丈夫だ。｣






そう言って 名刺を渡される。





ｸﾗ｢こいつは マスコットキャラのホエール！｣






真｢…着ぐるみ…？ ;; ｣




となりの クジラみたいな…いや、ホエールだしクジラなんだろうな…を紹介されオレは苦笑いをこぼす…。





ｸﾗ｢はは、中に入ってるのはロウレスの下位吸血鬼のギルデンスターン！ギルって呼んでやってくれ！！｣





クランツさんが そう言うとギルデンスターンと呼ばれた人が手を差し出してくる。


俺はその手をとって 自己紹介を返した。




真｢城田真昼です…どうも…。｣



まあでも…ロウレスみたいに敵意は無さそうだな…。

俺はその事に一安心した。

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