【SERVAMP】吸血鬼の憩いの場 ５【女主】

202話 過去の記憶 真昼side ページ17

真昼side




ﾘﾋ｢ー…"涙"しろ。｣



リヒトさんが そう言って ピアノの音を奏でると…目から勝手に涙が出てくる…。




真｢な…何だこれ！？｣




驚いた瞬間…




頭の中にあるものが視えた…








"よく 頑張りました…！"





"真昼！大好きよ！"





"真昼はいい子ね…！"






"ー…おかえりなさい、真昼"









真｢…あ…っ…母…さん…？(なんで…こんな…)｣




いつだって 明るくて優しくて暖かかった母さん…。






ふと 気がつくと…目の前で ロウレスが目を見開いたまま ボソボソと呟いていた。





ロ｢…((ﾎﾞｿﾎﾞｿ…オフィーリア……くそ…これはオレの… "いい思い出じゃない" んだって…、｣




真｢ー…ｯ！！？｣





過去の記憶！？それを見せられてる…！？




真｢(もしかして クロも…！？)…ク………ー…ｯ！！？｣






クロの方へ 視線をむけると思わずぞっとしてしまう…。





真｢…(一体…何を視てるんだ…)｣





そんなことを考えながら Aの方をむくと…






真｢ー…ｯ！！？｣





そこには…普段のAからは想像できない様子のAが目に入った…。




『…((ﾎﾞｿﾎﾞｿ…を……すな……を……るすな……は……だ……を……ろせ………を……ろせ……を…許すな……ｯ…』






真｢……A……？｣








…何て…言ってるんだ…？





うまく 聞き取れないが…その表情からは 『苦しみ』『憎しみ』『恐怖』『怒り』…そういった感情が読み取れる…。




真｢…………。｣






ー…クロ……A……、






お前等は…一体何を"抱えている"んだ…？

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