【SERVAMP】吸血鬼の憩いの場 ５【女主】

番外編 『鉄くんのお誕生日』 ひきつけ編 ２ ページ14

お昼を食べ終ったあと…私達は 業務用のお店に寄って大きなものを買い終えた。





『ごめんね？…そんなに持ってもらっちゃって…。』




鉄｢別に構わねーぜ？｣





『(そうは言われてもなあ…)』






やっぱり こんなに持ってもらっては…何だか申し訳ない…。




と その時…近くの公園にあるものを見つけた。




『…！千駄ヶ谷くんって甘いの平気…かな？』





鉄｢…？おー…。｣






『(よかった！)…もし 良かったら…少し休憩しよっか！』




鉄｢ん、｣






私は その言葉を聞くと、公園の中へと入っていき 目的のお店へと駆け寄る。





『すみません…！』




店員｢はーい！｣





鉄｢…クレープ…？｣




『はい！……苦手…だったかな…、』






鉄｢……いや、｣






『…本当？』





鉄｢…おー、｣




『…よかったぁ…それじゃあ 私はこのイチゴショートを一つ！』




鉄｢……抹茶ショコラ？ってやつ。｣




店員｢かしこまりました！少々お待ちくださいね！｣





しばらくして…店員さんが 注文したものを渡してくれる。




『美味しそう…！ありがとうございます！！』




店員｢ありがとうございましたー！｣





近くのベンチへと移動し 腰をかける。




『…はぁ…疲れたけど…楽しかった！！』




鉄｢…ん、俺も楽しかった。｣




『とっても助かったよ！ありがとう！！』





鉄｢…どーいたしまして…？｣





『うん！』




そんなことを話しながら クレープを食べる。


口の中に広がる 甘さに疲れも何もかも吹き飛んでしまったような気がした。




『…美味しい…！』





鉄｢…ふっ…｣






『ー…！？(千駄ヶ谷くんが笑った！？)』






普段 あまり笑うことのない彼…、



驚いて固まっていると…





鉄｢…あんた…本当に美味しそうにものを食うよな。｣




『…そ…そう…かな…？
…でも 本当にすごく美味しいから…！』





恥ずかしさから 慌てて言い訳のようなものをしようとした時… 私のクレープを一口かじっている千駄ヶ谷くんの姿が目にはいった…。




『…！！？』




鉄｢…ん…確かに 美味いな…。｣




そう言って 私の頭をポンポンとしてくる…。




鉄｢…俺のも食うか？｣




『…へっ…！？え、あっ…うん！！ありがとう！！』



一瞬 固まってしまっていたが…我に返ると 目の前に差し出されたクレープに一口かじりつく。






ー…そのクレープの味は…よく分からなかった…。

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