【SERVAMP】吸血鬼の憩いの場 ４【女主】

153話 "物"と"名前" 真昼side ページ10

真昼side


真｢離れろ御園！！｣


俺は 屋根の上から飛び降り、そのままリリイへと飛びかかった。


だが…すぐに 振り払われてしまう…。


園｢城田！？ どうして…ここに…、｣


真｢それより…！何か…大事な"物"を壊されたりしなかったか！？｣



"『名前』と『物』 その二つが主人と吸血鬼の『つながり』だ "


"『吸血鬼(ぼくら)』は『罪』…『主人』は『理性』だ。『つながり』なんて壊してしまえばいいー…"


"サーヴァンプが身体に溜め込んでいた灰塵が溢れるー…"



椿は確かにそう言った…。


なら…リリイも何か"物"を壊されたはず…ｯ…



園｢物…！？どうなっている…なんで…こんな…僕のせいなのか！？｣


リ｢…ミ…ソノ…御園…私から離れて…ｯ…ミソノ……チガウ…イカナイデ…コッチニ…キテ…………


ー… "御園" …｣



次の瞬間…

御園の首にリリイが噛み付いたかと思った時には 御園は消えてしまっていた…。



真｢御園！！…クロ！御園が！！((ク｢…落ち着け…まだ…死んだわけじゃねえ…"中"にいる…。｣


中に……！？


真｢じゃあ…引っ張り出せるのか！？｣


俺がクロに飲まれそうになったときは…御国さん達が止めてくれた…けど！

御国さんは いない……っ…。



真｢…シンプルに考えて 俺達でリリイを止めるしかないだろ！！｣


ク｢向き合えねー…｣



とか言ってる場合か…！！



早くしないと 御園とリリイが…！！



と その時…油断していた俺を リリイは背後から攻撃した…。


コンクリートの地面に 思いっきり叩きつけられる…。



その瞬間 クロが殺気だったのが分かった…。



真｢クロ！！…落ち着けよ…俺は…大丈夫だから…っ…早く…中から御園を…！｣



くそ…ｯ！ 力が強すぎて…武器(リード)じゃ防ぎきれない…！！



真｢リリイ…っ…どうしたんだよ！まるで…ホントに吸血鬼みたいじゃねえか…ｯ…！｣




"リリイで結構ですよ"



"私がひと肌脱ぎましょう？"




真｢しっかりしろよ…！！｣



ー… 戻ってこい…！！！



耐えきれなくなってきた その時…



ー…リリイの身体がいきなり俺の上から吹き飛ばされた…。

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