【SERVAMP】吸血鬼の憩いの場 ４【女主】

151話 私の手で… ページ8

中庭で体力がつき 肩で息をしている有栖院くん…。


リ｢…御園！待ってください御園…((園｢来るな！！！｣



後を追いかけてきたリリイさんを またも拒絶する…。


園｢…僕はずっと不思議だった…僕は御国が憎い…なのに…"何があって どうして許せない"のか どんどん忘れていく…。｣



『………。』



園｢そうだ…僕は今まで何度も御国が家を出た日のことを思い出そうとして 御国の部屋に入ろうとした…

そして いつも東館に入る直前で誰かに…｣



『…(…それは…きっと…)』


ー… "騙していた"んじゃなくて…。



園｢…リリイ 貴様がその度に僕の記憶や感情を操作していたのか！？

みんなで僕の思考を都合の良いように補正して！僕は ばかみたいに この庭で幸せに暮らしていたんだな！！


…… 一体何を隠している！？｣



リ｢…違…うんです…御園…、あの…｣



待って…有栖院くん…ｯ！！


リリイさんの話を聞いてあげてー…！！



園｢せっかく友達が伸べてくれた手も 貴様が払い落としたも同然じゃないか！！｣



『ー…ダメ…ｯ！！！』 園｢もう僕に近付くな！！｣



ハッキリと リリイさんに 拒絶の意思をあらわにする…。



その時 リリイさんの背後にナイフを持った影が見えた。



『…ｯ リリイさん！！！』



私は 慌てて そのナイフを手に取る…。



？｢ー…ｯ！！？｣



とめられた… そう思った瞬間ー…


糸のようなものが私の手に巻き付き そのまま私の身体は引っ張られた。



『…なん…っで…！！』



ﾄﾞｯｰ…



人を貫くような 感覚ー…


『……い……いやぁあああああああああああ！！！！！』



私は… 自らの手でリリイさんを刺していた…。



目の前の光景に 動揺と恐怖がひろがる…。



ﾄﾞｸﾝｯｰ…




"壊しちゃおうよ" "消しちゃおうよ"



ﾄﾞｸﾝｯｰ…




"ｸｽｸｽ" "さあ…チカラを思い出して…？"



ﾄﾞｸﾝｯｰ……！



"全部 全部 ー… 壊しちゃおうよ"




『……ｯ……』



ドクンッー…！！



そこで 私の意識は途切れたー…。

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