168話 『御国』 ページ25
ク「…ふー…… 人のことに首を突っ込む天才だな…。」
クロさんが そう言った途端… ドアから数名ひょいと顔を覗かせた。
?「まるで ガキじゃの〜、意地になっとる。今のは無いの〜…。 」
洞「ないすわー…。」
や「…あらあら…あの見栄っ張りなところは なかなか治りませんねえ…昔から…。」
洞「いやー でも時間の問題ぽいすわー…。」
真「え!?いたの!?」
そこには 洞堂さん達がいて…ぞろぞろと部屋に入ってくる。
服「初めましてですな 城田真昼くん!綾代 Aさん!
祖父さんの代から居候しとる 服部と言う者で…ジイさんのダチだったんじゃ。」
真「えっ、あっ…どうも…。」
『…初めまして!』
軽く挨拶を返し 洞堂さんの方へ向き直る…。
寝間着姿で 点滴をしている姿に 心配になって 聞いてみることにした。
『…あの…洞堂さん…そのケガは…、』
洞「…あー…わりと平気なんすわ…寝間着ですいませんね。
…どっちかっつーと 三月が落ち込んじゃって…そっちが大変だったすわー。」
真「…よ…良かった…。」
『…(良かった…)』
服「御門様も困惑しとるの…『親』と言っても 不完全なただの"人間"ですからな…。」
真「…あ…すみません…俺…。」
城田くんが 先ほどの事を謝ろうとしたが 服部さんが それを遮った。
服「…いやいや……ところで …
ー… "御国坊ちゃん"は元気にしておりますかな?」
その言葉に 思わず目を見開いてしまう城田くん…。
私は 飛ばされてしまった過去で知っていたので… 城田くんよりは落ち着いていた。
真「やっぱり…みんな御国さんのこと知らないフリを…、」
や「ごめんなさいねえ…御門様に口止めされていてねえ…、」
洞「みんな本当は 御国坊ちゃんがどうしているのか気になって仕方なかったんですよ。」
当たり前だ…
だって ここの人達は 皆が『家族』なんだから…。
服「いや〜、御国坊ちゃんは そりゃもう小生意気なガキでの〜〜。チェスも強いし悪戯好きだし…。」
洞「あんま変わってなさそうだったすけどね。この前 急に電話あったんすけど…」
や「…ちゃんと 食事はしているのかしらねえ…。」
真「…えっと…あの…?」
あーだ こーだ 述べている有栖院家の皆さんに困惑の色を隠せない城田くん…。
私は そんな様子を見てー…、
ハッキリと口にした。
『ー… 元気ですよ。』
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まっちゃ* - 続編おめでとうございます!ボクも強欲組、本っっっ当に大好きなので楽しみでした!最新のほうは更新無理せずかんばってくださいね!(ボクッ子なだけですので・・) (2018年1月24日 22時) (レス) id: cd2ef48f8b (このIDを非表示/違反報告)
KitKat_Lihit(プロフ) - みゃいーるさん» 分かります!!とても可愛いですよね!(*^^*) (2015年4月27日 23時) (レス) id: a35409c87f (このIDを非表示/違反報告)
みゃいーる(プロフ) - KitKat_Lihitさん» 私強欲組が一番好きなんですよね!電波キャラかわいいですww (2015年4月27日 22時) (レス) id: 044d4d5f1f (このIDを非表示/違反報告)
KitKat_Lihit(プロフ) - 空夜さん» ありがとうございます…!!強欲組の出番が増えてくるので、私自身 ソワソワしてます! (2015年4月26日 0時) (レス) id: a35409c87f (このIDを非表示/違反報告)
空夜(プロフ) - 面白いですね!強欲組いいいいいいい!!!! (2015年4月25日 23時) (レス) id: 044d4d5f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KitKat_Lihit | 作成日時:2015年4月19日 17時