【SERVAMP】吸血鬼の憩いの場 ３【女主】

101話 捕縛者リスト ページ7

『…なに…ここ…。』


床に散らばった 紙や本…

所狭しと並べられた本棚には 沢山のファイルや本が並べられている。


『………資料室…？』


暗くてよく見えないが 多分そうだろう…。



ｻﾞｻﾞｯｰ…



『ーー…！？』



軽くノイズがはしるー…、



『………また…ｯ』



その時… "ｸｽｸｽ"と微かに笑い声がしたかと思った瞬間…バサバサッと ファイルとその中に閉じられていたであろう資料が落ちてきた。



『………なんで…落ちて…、』


"ｸｽｸｽ"


ｻﾞｻﾞｯｰ…ｻﾞｯｰ…


『…ｯ…！！』


落ちてきたファイルに目を向けると ノイズが酷くなり…頭が痛くなる…。


『(何…、…このファイル…に…何かがあるの…？)』


そのファイルを見ようと手を伸ばす…。


ﾄﾞｸﾝｯｰ…


ざわつき始める胸ー…



"見ちゃいけない"



そんな風に言われてるような気さえしてくる…。


ｻﾞｻﾞｯｰ…ｻﾞｯｻﾞｰ…


視界は ぼやけ、クラクラとしてくるが…手は まるで誰かに操られているかのように勝手にファイルへと伸びる。


そして… そのファイルに触れた瞬間…


ドクンｯ…！！！


身体が反れるほど 心音が身体中に響いた。




"あーあ、手にしちゃった…手にしちゃった"


"知らなければ良かったのに"



『…"捕縛者…リスト"…？』


"これ以上見てはいけない" とでも言うように、頭の中をはしるノイズが酷くなる。


『……何…これ…』


ペラペラとページを捲っていくと、そこにはべルキアさんやシャムロックさん…見たことのない人達の写真と情報が書かれていた。



"捕縛者リスト"



『…みんな…ここに捕まってたの…？』



更にページを読み進めていく、



すると… あるページで手が止まった。



『…お母…さん…ｯ』



そこには 母親の名前と写真…情報が載っていたー…。

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