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110話 暗闇の中で ページ16

『…やめてッ…!!!』


私は 力強く桜哉くんを突き飛ばした。


桜「…あ…わ、悪い…俺…。」


突き飛ばされた驚きで 正気に戻ったのか 桜哉くんは 何度も謝ってくれるー…。


『…大丈夫…だから…そんなに謝らないで…?』


そう言って なんとか おさめさせた…。


『……席…座ろっか…((苦笑』



桜「……おう…」



近くの席に二人とも腰を落ち着ける…。


しばらくの間のあと、桜哉くんから 話始めた。



桜「…何があった…?」



『……ごめんなさい…私にもよく…分かってなくて…、』



桜「…そっか…でも 怖い思いしたんだろ…?」



『……え?』



桜「…泣いた跡…バレねーとでも思ってた?」


そう言うと 桜哉くんは寂しそうに笑った。



『…分かりやすい…よね…。…本当は…』



ー… "本当は すごく怖かった"…



訳が分らなくて… 誰もいなくて…


どうしたら良いのかも分からなくてー…、


ぎゅっ と服の裾を握る。そんな様子を見た桜哉くんは…


桜「……怖かったな…もう大丈夫だから…。」


と優しく言って…気がついた時には 私は桜哉くんの元へと引き寄せられていたー…。


『……桜哉…くん…ッ…』



桜「…俺さ…正直に言って怖かったんだ。」


抱きしめたままの状態で、話を続ける…。


桜「…お前が…俺の前から消えちまったんじゃないか…って思って…、」


『…………。』



桜「……だから…こうして "ここにいる" って…確かめられて…感じられて…すげー安心してる…。」



『………ごめんね…ありがとう…。』



桜「…良かった……消えたんじゃなくて…良かった…。」



腕に力が加わった気がするー…、



『……うん…いるよ…ちゃんと ここに…』



私も… 桜哉くんをそっと 抱きしめ返す。



暗闇の中… 聞こえたのは 時計の音と、互いの微かな声だけだったーー…。



ーーーーーーーー✙ーーーーーーーー

設定上 クロsideの 『何で』 を少し変更しました… すみません…!!!

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作品ジャンル:アニメ
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まっちゃ* - いつも楽しく読ませていただいてます!!134話の御門さんのセリフなんですが正しくは「ランドセルが大きすぎてねぇ」ですよ! (2018年1月24日 21時) (レス) id: cd2ef48f8b (このIDを非表示/違反報告)
KitKat_Lihit(プロフ) - ユキリン♪さん» ありがとうございます!これからもゆっくりですが頑張らせて頂きます(*^^*) たまにさっくんと呼びますが、シリアスシーンが今のところ多いので真面目に呼ばせてます← (2015年9月11日 20時) (レス) id: a35409c87f (このIDを非表示/違反報告)
ユキリン♪ - この作品凄く面白いです!ところで主人公ちゃんって桜哉のこと「さっくん」って読んでた気がするのですが…気のせいだったらすいませんm(_ _)m (2015年8月4日 15時) (レス) id: 665d4fa79f (このIDを非表示/違反報告)
KitKat_Lihit(プロフ) - レモン店長さん» ありがとうございます!そう言って頂けると とても嬉しいです!!夢主ちゃんとSERVAMPの世界観を、うまくまとめられるように頑張ります(*^^*)これからもどうぞよろしくお願いします! (2015年4月19日 1時) (レス) id: a35409c87f (このIDを非表示/違反報告)
レモン店長(プロフ) - 続編おめでとうございます!!今回も楽しみにさせて頂きます(*-艸・*) (2015年4月19日 1時) (レス) id: 50797e23c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KitKat_Lihit | 作成日時:2015年4月13日 21時

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