107話 壊す ページ13
ﾄﾞﾝｯー…
大きな音に 驚き目を開ける…。
『……あ…れ…？』
ク｢…おー…起きたか。｣
何だか ふわふわするなー…なんて思ったら 頭上からクロさんの声が聞こえた。
だんだんと 覚醒してくる意識ー…、
『………って、す すみません…！！おろして下さい！』
お姫様抱っこされて 運ばれていることに、すぐさま気づく。
離してもらおうと思い、 抵抗を試みたが…身体にうまく力が入らなかった。
ク｢…やめとけ…怪我とかしてるし…｣
と言って ポンポンと肩にかけられている手で撫でられる。
『………。』
私は 自分では歩ける気がしなかったので 素直に甘えることにした…。
ク｢…さっきの…銃声か。…めんどくせー…｣
銃声…？ クロさんが いるって事は…城田くんも…？
それじゃあ その銃声って もしかしてー…ｯ
嫌な予感がはしるが、すぐに収まった。
目の前に 城田くん本人と…誰かが立っていたからだ。
『(…良かった…)』
ク｢…ここで 待ってろ…。｣
そう言うと 優しく私をおろして、クロさんは城田くんの目の前にいる人の頭に飛び乗った。
？｢ーー…！？｣
急に頭に乗られて 驚きを隠せないその人…。
真｢あっ、クロ！…A！！！｣
人の姿に戻り 城田くんの元へと駆け寄る。
ク｢お前…うかつなのもほどほどにな。また捕まる気か？｣
真｢悪かったって！それより！！Aは無事なのか！？｣
ク｢……あー…おう。｣
真｢…なんだよ その間は…まあでも…良かった…。｣
？｢君は…やけに "それ" を信頼しているようですが、 "それ" は君の友達じゃない。｣
『…(あ…階段の…)』
そこにいた男性は、この前階段から落ちてきた露木先輩だった。
露｢…吸血鬼だ…人を殺し、人の命を吸う…ｯ｣
そう述べる露木先輩の表情は どこか苦し気でー…。
露｢…吸血鬼なんて… "壊す" しかない。本当は…椿以外だってー…ｯ！！｣
『………壊…す…』
真｢…気になってたんだ。御国さんも露木先輩も同じだった。
吸血鬼を"壊す"って言う。 "殺す"とは一度も言わないんだ…｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃ* - いつも楽しく読ませていただいてます！！134話の御門さんのセリフなんですが正しくは「ランドセルが大きすぎてねぇ」ですよ！ (2018年1月24日 21時) (
レス) id: cd2ef48f8b (このIDを非表示/違反報告)
KitKat_Lihit(プロフ) - ユキリン♪さん» ありがとうございます！これからもゆっくりですが頑張らせて頂きます(*^^*) たまにさっくんと呼びますが、シリアスシーンが今のところ多いので真面目に呼ばせてます← (2015年9月11日 20時) (レス) id: a35409c87f (このIDを非表示/違反報告)
ユキリン♪ - この作品凄く面白いです！ところで主人公ちゃんって桜哉のこと「さっくん」って読んでた気がするのですが…気のせいだったらすいませんm(_ _)m (2015年8月4日 15時) (レス) id: 665d4fa79f (このIDを非表示/違反報告)
KitKat_Lihit(プロフ) - レモン店長さん» ありがとうございます！そう言って頂けると とても嬉しいです！！夢主ちゃんとSERVAMPの世界観を、うまくまとめられるように頑張ります(*^^*)これからもどうぞよろしくお願いします！ (2015年4月19日 1時) (レス) id: a35409c87f (このIDを非表示/違反報告)
レモン店長(プロフ) - 続編おめでとうございます！！今回も楽しみにさせて頂きます(*-艸・*) (2015年4月19日 1時) (レス) id: 50797e23c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KitKat_Lihit | 作成日時：2015年4月13日 21時
